世界で一番ノー天気な日本の人々・・・?

 アメリカのトランプ政権と北朝鮮の金ジョンウンとその一派との舌戦がかまびすしい。
トランプは「炎と怒り・・・」で脅し、ジョンウン氏は「日本の島根、広島、高知を飛び越えてグアムの近海へ4発のICBMを打つ」と対抗の言葉を発している。
 
 マスコミは盛んに、このことから起こると思われる深刻な事態などを想定して、軍事の専門家などをスタジオに呼び、どのようなことが起こるのか、その場合どうするべきかなどを問いかけている。
 
 面白いのは民進党玉木雄一郎議員だ。
民進党の議員さんたちの言葉からは、安倍政権への言葉の攻撃はとても熱心だが、国防などの真剣な議論はどうも避けている感じがする。
 
 それを今回は閉会中審査で、「北朝鮮は中国地方、四国を飛び越えてICBMを飛ばすという。中国と四国にはPAC3(地対空誘導弾パトリオット)の配備は無くて、空白地帯だ。ぜひ、パック3の配備を検討してくれ」とのことらしい。
 
おやおや、平和憲法を守ろうと、共産党と組んでまで自民党などの改憲の動きに敏感な民進党の幹事長代理も、今回のアメリカと北朝鮮の口げんかには危機感を持ったということか。
 
 それでも日本国政府には、常に国民と国家を守るという責任が付きまとっている。
そのことが少しでも分かり、国防への意識が変わるきっかけになれば、アメリカVS北朝鮮のいざこざも意味があるのではないか。
 
 恐ろしいのは多くの日本国民だ。
この人たちは、左派勢力の政党、マスコミ、学者、評論家などにすっかり毒され、今の憲法を守って信頼しておれば、我が国はどこにも攻められない。
 と、信じ込んでいる。
 その間に中国は沖縄にスパイもどきの活動家を多く送り込んで、反基地運動を影から煽っている。
 
 中国の学者どもは、尖閣諸島はおろか、沖縄本島も古来中国のものだったとの学説?を発表して、世界への宣伝を開始している。
 また、最近は尖閣や九州北部、青森などの領海侵犯を堂々と繰り返し、海底の泥などを集め、もしや日本は中国の大陸棚の延長線上にあるのではないかなどの調査をしているようだ。
 
 このことは、とりもなおさず、将来中国が日本を攻めて植民地化したとき、もともと中国の支配地域だったところを奪還したに過ぎないと、その正当性を世界に向けてアッピールする材料作りなのだ。
 
 この国の恐ろしさは、何年とかせっかちなことは言わず、何十年或いはそれ以上の気の遠くなるような時間をかけて野望を実現していくところにある。
それが現実化したのが、南シナ海などの岩礁埋め立ての行為だ。
 
 多くの日本人は、このような中国の動きに対して、何も感じないのだろうか。
すでに香港の市民は、台湾とか、アメリカへ逃げる準備を急いでいる。その国に暮らしておれば自由の無い中国政府の怖さが痛いほどわかるのだろう。
 さらに台湾の人々も将来中国が攻めてきたときは、アメリカや豪州に逃げる準備をしているとか。
 
 ノー天気でお人好しなのは、我が日本人だと、とても残念なきもちになってくる。
ことが動き始めてからでは、もう遅いのだ。
 一日も早く平和ボケという病気から回復できると良いな。