日本はこのあり様で良いのか
この度の内閣の改造で、安倍総理は記者会見を行いこれまでの政界のごたごた続きに関して、冒頭に、深い反省の意を示し8秒間TVカメラの前で頭を下げ続けた。
マスコミや野党は何ら物証も出せず推測だけで
安倍総理は加計学園に獣医学部の新設に対して、国家戦略特区をつくりかねてからの盟友である加計学園の理事長に便宜を図ったに違いないとばかり、マスコミを挙げて印象操作、それに野党が便乗して「参考人質疑だ。やれ誰それを参考人に呼べ」などと安倍内閣を攻め立てた。
その結果、発信元と疑われる前文科省事務次官の前川氏は、単なるメモの提示しか行えず、確たる証拠も出せないまま「…こうであるに違いない・・・」みたいなことを繰り返すだけ。野党の質問も決め手の無いまま無駄な時間だけが費やされ多様に思えてならない。
悪質なのは、新聞やTV局の報道の在り方だ。
その顕著な例が安倍内閣の支持率の低下だ。
マスコミはここぞとばかりに、支持率が前回に比べいくら下がった。不支持率はこのくり上がったと大騒ぎ。
元々、獣医学部新設の件では、文科省の新設の申請はまかりならない。と、受付段階で不認可するのではなく,申請そのものをダメだとした通達こそが問題であり、その裏には、獣医学会の既得権益を守ろうとする利己的な考えと文科省の学校新設に対する許認可権がスクラムを組み、どうにもならないほどの硬直した規制の実態が出来上がっていたことだ。
この岩盤規制に穴を開けなくては、地方における公務員獣医師の慢性的な不足、数十年前までは話題にもならなかった、BSEや鳥インフルエンザの流行、宮崎県などが直面した口蹄疫の問題など、我が国の獣医師の能力を高めるための正常な形の競争の状況をつくることは、不可能であると思われる。
挙句の果ての今回の新内閣の誕生に合わせて、安倍総理の異例ともいえる冒頭からの陳謝である。国家のためを思い国民のために日夜汗を流して国政に一身をささげている為政者がいたとしたら、どんな想いになるのだろうか。
自分が伝えたい、自分に都合のよい事ばかりの報道をして、事実を隠蔽するような今の我が国のマスコミの在り方は、私にとっては疑問だらけなのだ。
さらに、攻めてに事欠いて重箱の隅をほじくるばかりの野党の在り方もおかしい。
これらの国民、国家を脅かす大問題についてこそ、与野党は真剣な討議を繰り返し、国家の危機にどのように対応すべきかなどを講ずるべきなのではないのか。