雨を待つ

 私の住む町では7月13日に降雨があったきり、今日まで降水量ゼロが続いている。
もともと瀬戸内式気候の我が町は降水量が少ないところだ。
 
 そのため四国で見られるような灌漑用のため池が多い。
昔の人たちは狭い地形の中を工夫して多くのため池をつくり農業に活かしてきた。
我が国で4例目の世界農業文化遺産に指定されたのも、こうした先人の苦労が認められてのことだ。
 
 いつもの年なら台風の一つや二つは直撃、または接近しても良さそうなのに今年は台風からも見放されている。
九州を取り囲む海も、台風にかき回されずにいるためか、高い海水温のままで猛暑は毎日のように続いている。
 
 先週からの気象の予報では、今日は朝から雨が降り続き降水量もかなりのものだと報じていた。
 ようやく待ちに待った雨が降ってくれると、大きな期待を寄せていたのだが日差しこそないが、雨は全く降りそうにない。
 
 庭の木や花は水分不足で葉は巻き、黄色に色づいて、みるも哀れな状態になっている。
 いつもなら雨を嫌う私なのだが、天に祈るような気持ちになって空を見上げている。
あ~あ、ひと雨降ってくれないかなあ・・・。