左派色を強める”狂三党”は、自民に対抗できるのか?

27日、民主党と維新の党が一緒になって新しく「民進党」なるものが誕生した。
 新党の結党大会では、代表に旧民主党の代表であった岡田克也氏を新しい代表として選び、幹事長も旧民主党時代と変わらぬ枝野氏で決まった。
 
 目新しいところでは「保育園落ちた。日本死ね!」との誰かのツイートを題材に国会で、政府を追及した山尾しおり氏を政調会長に据えたところだ。
 しかし、岡田代表が新党の役員を紹介するところで山尾議員の名前を飛ばしたりした行為は、いかにも俄か作りの執行部編成が行われた印象が否めない。
 
 民主党時代からの伝統(?)からか、国歌の斉唱もなく、若者代表としてSEALDsの奥田愛基氏が出席していたようだが、この団体は共産党と共闘をくむバリバリの左派勢力だ。しかも、この団体が若者代表としての存在を世間で認知してもらっているのかははなはだ疑わしい。
 なりふり構わず、選挙区の調整を共産党社民党と連携する姿勢は正に”狂三党”として巨大与党の自民党に三党束になって挑もうとするこうずであろうか。
 
 代表の岡田氏は、我が国の平和と安全を担保するためには、集団的自衛権の行使は必要ないと公言する。
その間でも北朝鮮は航続距離1300キロに及ぶノドンミサイルを日本海に向けて発射。中国の海警局の公船は相も変わらず尖閣の海で領海侵犯を繰り返す。
 このような現実を無視して、憲法改正に反対し、安保関連法を廃案にしようと吹聴する意図はどこにあるのであろうか。
 
 このような我が国の平和と安全を脅かす考えを世の中に広めようとする姿勢に対して、小躍りして喜ぶのは中国や韓国、北朝鮮だけであることは誰もが周知する事実である。
 その証拠に、安保関連法案が国会を通過したとき、アジア諸国はこの3国を除きこぞって歓迎した。アメリカは当然として欧州各国も同じように賛意を示した。
 
 それでも未だにこの”狂三党”の面々は「戦争法」のレッテルを貼り「日本はアメリカの戦争に巻き込まれる」とのプロパガンダを繰り返している。
 
 白けた目で、出戻りを多く迎え入れた民進党の船出を観ているのは、私だけであろうか。私の本音は本当の意味で自民党に対抗できる建設的な考えを持った、野党の登場である。