施設にあづけていることで安心する家族
”保育園落ちた。日本死ね!”と誰が書いたのか匿名(?)の口汚いツイートかブログか知らないが、世間をにぎわせている。
国会でもこのことを取り上げて、野党が与党を攻撃材料に使った。
働きたい親にとっては、我が子を保育園に預けることができないと仕事に就くこともままならない。
国会で与党の責任を追及されて、与党の幹部まで浮足立つ(?)状態だ。
このツイートか何かを書いた人の気持ちは分かるのだが、表現の仕方が何とも品がない。
もう少し言い方を工夫すれば、多くの人々の心にさらに訴えることが出来たのではないか。この感情むき出しの文章が本当に誰かが書いたのであれば、どうも少し引いて今う。
ところで、昨日は所用で出かけられなかった叔母の暮らす介護施設へ出かけたところ、毎日のように訪れる私たち夫婦とすっかり仲良くなった90前のご老人が、右腕を包帯で吊るして”一プク”中のところへ出合わした。
ビックリして様子を聴いてみると
しかし、右腕に痛みが走り起き上がれない。その様子を見つけたヘルパーさんが走り寄って助け起こした。
痛みがひどくなり腕は熱が出てきたので、即、医者の所へ出かけたらしい。結果は右腕骨折でこの人は右腕が利き腕なので大層不便することになった。
近々手術するか時間をかけて自然に治癒する方法を選ぶか結論を出すらしい。
老人を施設に預ける家族の方々は、預けてしまうと安心して初め熱心に施設へ通うのだが、時が経つにつれてその頻度は落ちて行く。
施設内でどんな生活をしているのか、入所のご本人の様子を見ていると快適か不安を抱えているのかなどいろいろが見えてくる。
とくに認知症が進むと、家族が施設任せになりがちなような気がする。
そして認知症にかかると、記憶機能が弱くなりどうせ出かけても誰が来ているかも解らないから、言っても無駄だと考えるようになるかぞくもいるのではないだろうか。
安倍総理は、介護離職者をゼロにしたいと所信表明したが、実現すれば素晴らしいことだ。だが、現実は厳しさが増すばかりのような気がしてならない。
施設に預ければ安心できるのではなく、家族が接する機会をできるだけ持ちながら希望の無いお年寄りの気持ちに寄り添う対応が大切だと思う。