中国の暴挙に関心を示さないマスコミ

20日、インドネシアのスシ水産・海洋相は、インドネシア排他的経済水域で違法操業を行っていた中国の漁船を拿捕。
 8人の乗組員を逮捕して、中国魚船を曳航していた。
そこへ、中国の公船が割り込み、インドネシアの船に体当たりして曳航中の中国漁船を奪取したとのニュースが伝えられている(産経ニュース)
 
 この手の中国の暴挙や韓国のしつこさ極まる反日行為は、産経を除いてマスコミでは中々取り上げられない。
 今回の中国漁船をインドネシアの船から力で取り返す中国公船の行いは、国際法上許される行為ではない。
 元々、フィリピンやベトナムの近海で同じようなことがたびたび起こり、大きな中国の公船などに体当たりされて、沈没させられた事件などがよく伝えられている。
 
 そのたびに、フィリピン、ベトナムの両国は猛烈な抗議を行ってきた。しかし、インドネシアはこれまでフィリピンやベトナムのように、反中国的な姿勢は取らずに静観してきた。
そして、今回の両国の衝突である。
インドネシアEEZ排他的経済水域)内での違法操業はあきらかに中国漁船がわるいはずだが、中国は自分たちが勝手に引いた”九段線”の中で、その水域は中国の領海だとインドネシアに対して聞く耳を持たない。
 
 このような暴挙が許されてよいのだろうか。
日本のマスコミのほとんどは、このような中国の力に任せた暴挙はニュースとして報じない。清原容疑者の釈放などには、あれだけ時間と費用をかけて熱心に報道するのに、このようなマスコミの態度に私は呆れるばかりだ。
 
 この海域は我が国の海上輸送の重要なシーレーンだ。
今は中東諸国からの原油輸送などに問題は起きていないが、中国がさらに岩礁を埋め立て彼らが目指す軍事基地が完成でもしたら、南シナ海は中国の海だ。勝手に通ることは許されないなどの態度を鮮明にしてくること間違いない。
 
 その時になって慌てても手遅れだ。
今から内外の多くの人々に事実を伝え、中国の暴挙を抑え込む対応が必要なのではないのか。
 そのためには、報道機関を挙げて周知させることに励み、国会などでその対策をどうしたら良いのか議論してもらう。
 この件については、共産党民主党社民党なども、よもや曖昧な態度はとれないであろう。
 
 悪いのは明らかに中国だ。この暴挙をのらりくらりと曖昧に扱う政党があれば、すぐさま参院選に大きな影響を及ぼすはずだ。
 マスコミはどんどん取り上げて、国政を担当する議員はこれからの我が国のことを考えて真剣にこれらの問題と対峙して欲しい。