安保関連法廃止法案=戦争法

産経の[一筆多論]という欄で”安保法廃止法案こそ「戦争法」だ”  榊原 智
 
 という見出しが目に留まった。
 
内容のほんの一部だが、引用させてもらうことにする。
 
 「なぜ(民主党など野党5党は)中国や北朝鮮の代弁をしなければならないのか。喜ぶのはどこの国なのか」
 
 保守系野党の「日本のこころを大切にする党」の中野正志幹事長が、民主党など5党が国会提出した安全保障関連法の廃止法案を批判した発言だ。
 
 もっともな指摘だと思う。
 
 (文章はこの後かなり長く続くのだが、引用はここまでとする)
 
 昨年の安保関連法案を”戦争法”と呼び、この法案が国会を通過すればすぐにでも日本は戦争をする国、戦争が出来る国になると煽り続けたこれらの野党。
 
 その野党がまいた油にマスコミや憲法学者などが火をつけて国民をさらに煽った。
私の友人なども酒の席で、戦争する国になってはだめだ。この法案には俺は反対だなどと気炎を上げる始末。
 
 私が、「どこと戦争を始めるの?」問うと、
「それは、アメリカが仕掛けた戦争を支援する形で参加するっタイ」
アメリカはどこの国と戦争するのですか?」
「今はISとか、シリアじゃあないのかな・・・」
「この法案は、日本が外国から攻められたとき、我が国を防衛するため同盟国が支援してくれる。その同盟国の部隊などが危機にさらされた場合には、集団的自衛権の発動を可能にしようという法案だと思うよ。ISやシリアが日本を攻めれば別だけど、そんなことが起こる可能性はあるのかなあ」
すると、友人は
「・・・・・・。」
 やがて、「それでも、この法案は戦争法だ。俺は反対する」と言い張った。
 
 こんな罪作りなことは無い。
60歳を超えた大人が、真剣にこんな想いで頭の中が一杯になり惑わされている。
自分の言い分に大きな矛盾が含まれていることも自覚しない。いや、テレビや新聞、有名人などが言ってるから正しいのだと思い込んでいる。
 
この記事でも書かれているのだが、アジア諸国の平和のバランスはアメリカとの同盟の上に構築された安全保障という大きな壁が機能しているからに他ならない。
 太平洋の覇権をもくろむ国にとっては、まさに目の上のこぶと言えるアメリカとの同盟こそ白紙にしてしまい、自分たちが目指す価値観のもと多くの国々を従えて意のままにできる周辺国に囲まれたい。
 そこに君臨するのが、一党独裁共産党の支配体制だとしたら日本国民は納得するのだろうか。
 
 天安門事件などを引き合いに出すまでもなく、言論は封じられ政府を批判する言動や行動もできない。強烈な監視社会の元政府に絶えず媚を売りながら日々の暮らしを続けられない暗黒社会の到来を、誰よりも嫌うのが”リベラル”と呼ばれる人々ではないのか。
 民主、共産、維新、社民、生活とこれらの野党は、彼らの考えをバックボーンとして与党に対峠している。
 その挙句が、安保関連法の廃止法案の提出というわけの解らない愚挙である。
榊原智氏の安保関連法の廃止法案こそが、”戦争法”だと断じることに、こられの野党の人々はどう反論するのであろうか。