龍柱完成、早くも予算無駄遣いの不満の声

沖縄県那覇市の港、海の玄関口と言えるところに翁長雄志現知事が那覇市長のとき建設を始めた龍柱が完成したらしい。
 幅3メートル、高さが15メートルもある不気味な像(?)が左右に2体そびえたつ。
 
 沖縄の振興予算を使い、中国皇帝の権力のシンボルと言える巨大な柱を日本の一都市につくる意味はあるのだろうか。
 
 当初の予算は2億5千万円だったそうだが、途中で予算不足の為か建設を休んでいた。この度、不足分の1億円をつぎ込んで完成へこぎつけたようである。
 
 市民の間では、3億5千万円にも及ぶ振興予算を、このようなものの建設に使うことは税金の無駄使いではないのかとの疑問や不満の声が上がっているという。
 
 当然な声である。
那覇市長も現那覇市長もその市民の声に真摯に堪えるべきであろう。
 
 それでなくとも、沖縄への年間3000億円を上回る振興予算を政府は使っている。ともすると、沖縄の人々は本土からの補助金を当てにして真剣に沖縄経済の発展に力を注いでいないのではないかとの誤解の声も聞こえてくる。
 
 そして、普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する。
このような問題をただ感情的に相手をなじり合うだけで、我が国の国防と言う国家の責任問題を執拗に反対するだけでは、国民の気持ちが沖縄から離れていくのではないのか。
 知事陣営はすぐにオール沖縄だとか、沖縄の民意がすべて反対だとかいう方向に世論を誘導しようとするが、先日の宜野湾市市長選挙で、はっきりとオール沖縄ではないことが示された。
 
 このあたりを真摯にとらえて、国と冷静な話し合いの場についてくれることを望むばかりである。