韓国の”コウモリ外交”の行方は?

アメリカ海軍は、南シナ海岩礁をかってに我が国の領土だとして、埋め立てを進めている中国に対抗してスプラトリー岩礁地帯への、駆逐艦航行に踏み切った。
 
 中国は、このアメリカの実力行使に対して、猛烈に反対の意思表示はしているが、現在のところ、せいぜいアメリカの艦船を追尾する程度の抗議行動しかできていない。
 
 どう見ても国際法を無視して、領土とは認められない満潮時に水没する岩礁地帯を、2000年もの昔から我々が最初に発見して、管理してきた我が国の領土だと強弁する中国に、国際社会が納得するはずがない。
 
 そこで韓国の態度が問題になっている。
韓国との最大の軍事同盟国アメリカと、最大の経済関係を深化させている中国とのはざまでこれまで進めてきた”コウモリ外交”は、通じるのかどうか。
 
 朝鮮半島有事の際は、アメリカの支援を無視して韓国が生き残る道はない。
朴クネ大統領は、オバマ大統領から先日のアメリカ訪問の際,
「中国が国際規範を順守しなかったら、アメリカと同じ行動をとるように」と、説得されている。
 
 韓国外務省は、今のところ事態を見守ると、様子見の発言だけに終始しているが、最悪の武力衝突などが行われた場合、どのような態度に出るのであろう。
 
 最近の韓国はますます中国への傾斜が強くなっている様相だ。
しかし、軍事力ではアメリカに頼るしか、術はないのではないか。
 
 コウモリ外交をいつまでも続けて行けば、国際的信用も失うであろう。
今後どうなるのか、注視していくことが重要だ。