アメリカの艦艇12海里内を航行

オバマの本気度が表れたのか、アメリカ海軍の駆逐艦が中国が埋め立てたミスチーフ礁周辺を航行し始めた。
 
 中国の埋め立てた基地から22キロの海域を航行しているそうだ。
22キロという距離は、1海里を1.852キロとして換算すると、11,87海里ほどである。
 
 アメリカは中国の主張する12海里以内の海域を宣言通り艦船を使って航行し始めたことになる。
国際法では岩礁を埋め立てて領土とすることは認められていないので、中国のわが領土の海域だと言う主張は認められないと、駆逐艦をこの海域に投入したのであろう。
 
 これまで、中国は「古くからこの海域は我々の領土だ」と主張するだけで、国際的に何ら証拠を示して説明していない。
 中国のこのような主張が、国際的に認められれば、地球上のあちこちで領土紛争が起こり、世界は一気に不安定要素を高めて行く。
 その紛争が起こらないようにするために、国際法というものがあり良識ある国々はそれを守りながらどうしても納得いかない場合は、国際司法裁判所に仲介を求めたり、裁判により平和的に解決しているのだ。
 
 そんな国際間のルールを無視して、勝手に線引きしてこの範囲は昔から我が国の領土だと主張する中国の姿勢は明らかにおかしい。
 
今日は日本国内のニュースが、このアメリカの艦船が中国の言う海域を航行中だとだけ伝えているが、中国はこの先どのような態度を取るのであろうか。
 
 私は、この際、アメリカだけに任せるのではなく、関係する国々と共同歩調を取りながら、南シナ海は何処にも属さず自由に航行できる海域であることを世界に発信して欲しいと思う。