アサがきた

私はあまりテレビドラマを観ない。
 初めは良いのだが、いつもテレビドラマは私にとっては子守唄だ。
2時間ドラマを家内は良く観る。
その近くで、何となく見ているといつの間にか、…。で、まともに2時間を付き合うことはほとんど起こらない。
 
 それに、NKHの朝ドラ。
ときどき、家族通しで付き合いのある仲間などと、会話するとき朝ドラの話題が出る。
観ていない私は、会話に入れない。
 第一、半年間もわずか15分の番組に、真面目に付き合うと言うのはかなり骨の折れる仕事だ。
 
 そんな私が、久しぶりに最近始まった「アサが来た」と言うのを観はじめた。
朝ドラの時代設定が幕末から明治と言うところに惹かれたのが、観ることを決めた最大の理由である。
 
 観ているうちに、劇中の登場人物も魅力的だし、それを演じる役者さんたちも生き生きした躍動感あふれる演技で楽しめる。
 
 主役の「アサ」を演じる波瑠という女優さん、この役にぴったりの感じでこの時代にもこんな女性が居たのだなあと、思わず惹き込まれて15分を楽しむ。
 
 岩崎弥太郎や渋沢えいいちなどが、明治の文明開化に合わせて我が国の経済の礎を築いた人物としては有名だが、いつの時代でも女性はその陰で大人しく男の活躍を支えて行く。これが普通の社会のあり方であったのだろう。
 
 しかし、徳川の世が終わり急速に富国強兵を目指して、欧米列強を見習いながら先進諸国に追い付け追い越せと、国をあげてまい進を始めた明治時代。
 
このような世の中で女性が男を相手として、頭角を現していくことはさぞかし難しいことであったろう。でも、この主人公の設定を観ていると、ドラマだといいながら苦難を乗り越え活躍の場を地固めしていけるのではないかと期待してしまう。
 
 これから物語がどのような展開をしていくのか楽しみだ。