先島、八重山地方は、沖縄だ。

沖縄の翁長知事は、辺野古の埋め立てに反対するためジュネーブへ出かけて、日本政府が沖縄の人権を蹂躙しているなど、見当外れの意見を表明。
 これには同じ沖縄の人から、沖縄で人権問題は無い。むしろ、石垣市に属する尖閣諸島の海が、中国の公船などの領海侵犯により漁民が安心して漁業に従事できないと、同じジュネーブの国連人権委員会で訴えられた。
 
 翁長知事は、辺野古反対一辺倒で、何故辺野古ではいけないのかなどについて語ったことが無い。
 同じように毎日尖閣諸島の海に押し掛ける中国の船についても、その対策はおろか、この国際法を無視した中国のやり方に異議を唱えたことが無い。
 
 石垣市宮古島などの漁民は貴重な漁場が奪われ、生活を圧迫され続けていると言うのに、何ら手を打とうとしない。
 
 辺野古の問題でも、埋め立てられる辺野古の海は160ヘクタールといわれているが、その一方で、那覇軍港の浦添移設では知事は賛成派に回っている。この自己矛盾をどう考えているのか。
 この移設に関する埋め立て面積は辺野古のおよそ2倍の300ヘクタールだという。埋め立ての土砂の持ち込みを規制する条例を定めたと言うが、これは自分たちが賛成している軍港の埋め立てにも大きな影響を及ぼす。
 
知事は何かというと、辺野古に基地を作らせないことは県民の総意だという。
 県民の総意だと言う割には、はっきりと石垣市の市長や市議会議員などは、中国の脅威から尖閣を守るために、基地は必要だと賛成を表明している。
 
 知事の頭の中での沖縄は、本島周辺だけを描いて発言しているのではないのかという錯覚に陥るほど、南の島々のことを軽んじているのではないか。
 
 最近の中国の動きとして、尖閣周辺を公船にウロチョロさせるばかりでなく、第2段階へ入った気がしてならない。
 この数カ月前から中国の船は、尖閣の接続水域へ錨を下ろし船から太いパイプ状のものを海底におろしているらしい。
 つまり、この海域の海底資源調査を始めたのではないか。
 
 日中中間線での天然ガスを掘削する2基の櫓を、いつの間にか16基も増設してプラットホームを建設していることが、先日報道されたばかりだがここにはレーダー基地建設が容易にできる状態が整ったことになる。
 中国が勝手に引いた防空識別圏では、中国本土から距離が離過ぎるところが多くレーダーでの捕捉に限界があった。この施設にレーダー基地を作れば遠くまで細く可能になる。
我が国の人々は、こういった現実に鈍感な人が多い。その中には「中国はそんなに脅威なのですか。ただ、脅威を煽っているようにおもえるのですが」なんて言う人もいる。
 
 次は、尖閣の海だと言うことで、海底資源の調査を始める。我が国は手をこまねいているだけで良いのか。
 こうした事実を広く国民に知らせて、中国の日々迫る脅威を知ってもらいたい。
 
 翁長知事は、国連の人権委員会などでは、尖閣の問題には一度だって触れたことは無い。
 場所が八重山群島だから無視するのか。南の島の住人がどうなろうと構わないと思って触れないのか。
 そのくせ、すぐに沖縄の総意だと都合の良い時だけは、八重山の人々の気持ちを無視して発言を行う。
 
 我々本土の住民は、このような沖縄の真実に目をつぶってはならない。
同じ、日本の同胞が大きな差別を受けて、日々の生活まで影響を受けている。
この現実を知り、本土から八重山の人々を勇気づける対応ができないものかと考えてしまう。