桜井よし子VS民主岡田委員長

 産経ニュースに、先日NHKの討論番組で桜井さんが語った「岡田氏は自分が民主党外務大臣だった時、集団的自衛権は必要だと述べた」
 このことに関してだと思うが、民主党の近藤洋介議員が岡田氏はそんな発言はしていないと反論した。
 
 それに対して、桜井さんは、岡田氏はたしかにそう発言したと、産経で述べたのだ。
ただ、民主党が野党のときの幹事長としての発言で、外務大臣のときというのは事実誤認であった。と語っている。
 
 この岡田氏の発言については、自民党佐藤正久参議院議員も今年の9月14日の「国際平和と平和安全法制に関する特別委員会」でも取り上げている。
 
 要は、自民党閣議決定を終えて、平和安全法制の国会での審議中岡田氏が「あらゆる手段を講じてこの法案に反対する。必ず廃案になるように他の党とも協力して頑張りたい」と学者や市民を巻き込んだ反対の行動と、かっての岡田氏の発言が180度異なることへの問題提起であった。
 
 集団的自衛権について、自ら必要だと発言したことには、何ら責任を持とうとせずに、国会での真正面からの我が国の安全保障論議をスルーして反対を唱える。
しかも、この法案の必要性や日本の置かれた国際情勢の危うさなどに触れようとしないで、国民を巻き込む。
 
 第一、私にはその巻き込み方が気にくわない。安保法案を「戦争法案」と言い換える。「日本は戦争をする国になる」「そのうち徴兵制が復活するかもしれない」このような、根も葉もないデマゴーグをまき散らし、何も知らない国民を煽った。
 
 こうなると、共産党プロパガンダと何も変わらないじゃないかと、私は不快感で一杯になった。
 挙句の果て、共産党から選挙協力の秋波を送られると、ぐらぐらと心を傾ける。
さすがにこの件は、党内でも強烈な反対の声が起こり、すぐさまトーンダウンしたが、その無節操ぶりは老害をまき散らして入院中の村山元総理に匹敵する。
 
 桜井さんが、「民主党に期待していくのは、無理だと悟った」と意味の発言をなされているが、同じ気持ちになる国民は数え切れないほどであろう。
これが、我が国の野党第一党の代表だと言うのだから、国民は野党には何にも期待することが無くなるではないか。
 
 公党の代表であれば、もう少し建設的で国民が納得できる態度、発言を期待したいのだが、岡田氏がさらに代表を続けていけば、かっての社会党のようなみじめな状態しか見えてこないのではないか。
 
 それにしても、桜井よし子さんは”アッパレ”だ。
もっと、マスコミに顔を出して我が国のオピニオンリーダーとして、さらに活躍して欲しい。
安倍内閣はこの後内閣改造に踏み出す。
 外相は岸田氏の留任となりそうだが、ここは民間からの外務大臣の登用で「桜井よし子」氏にお願いできないものだろうか。