国務省の提言を握りつぶしたルーズベルト

ロシアの副首相トルトネフが13日北方領土択捉島へ上陸したというニュースが報じられている。
 ロシアは、北方領土の実行支配を、例年ならロシア西部で開く「全ロシア青年教育フォーラム」が択捉島と昨年ロシアに併合したクリミア半島の2か所で開催するらしい。
その式典に出席するために、トルトネフ副首相が択捉島へ入ったということだ。
 
 北方領土クリミア半島もロシアの領土であると、実効支配の様子をアピールする狙いもあるとか。
 
 今日は、安倍総理の70年談話が、明日は終戦の記念日である日本の行事に合わせるように、ロシアがこれ見よがしに世界へアピールする行為に対して、自分たちの領土を奪い取られた我が国の人々は手をこまねいて傍観するだけだ。
 
 ヤルタ会談直前には、アメリ国務省は択捉、国後、歯舞、色丹の各島々は日本の領土として擱くのが良いと、ときの大統領フランクリン・ルーズベルトへ打電している。この国務省の提言をルーズベルトは無視した。
 このことが、今日の日本の領土問題に大きな憂いをなげかけているのだ。
 
 ルーズベルトが、電報をうけとるときソ連スターリンは、すでに諜報機関から得た情報としてこの電報の内容を把握していた。
ルーズベルト国務省からの打電を無視したことを知ったスターリンは小躍りして喜んだとか。
 
 そして、ソ連の占領が始まり、今日に至っている。
この時点で、ルーズベルトの病状は、動脈硬化による軽い脳こうそくを起こしていて、スターリンはそれも掴んでいた模様だ。
 
 あとは、スターリンの思うがままに事が運んだ。
日本は、GHQによる日本弱体化の新憲法を押し付けられ、占領下ではほとんど抗議も出来ない状況下で今の憲法の制定を進めた。
 
 サンフランシスコ講和条約のあと、自主憲法を制定する機会があったにもかかわらず、自国の防衛も出来ないような欠陥憲法を崇めてきた我々日本人にも大きな責任があるが、日本の国力をそぎ取ろうとしたアメリカの占領政策にもその一端があるのではないか。
 
 それは、日本の歴史や文化、価値観などを無視した民主化の進め方だ。
これにより、学校から道徳教育(修身)の授業が消え、日教組などの日本を貶める教師の団体などの組織つくられた。
 
 東京裁判では、非戦闘員や完全な民間人の生活拠点を空爆、落とさずに済んだはずの原発を2か所へ落とした無差別殺戮は明らかな国際法違反なのに、戦勝国の論理だけで無茶苦茶な裁判を行った。
 その爪痕は、日本の今日の自国を守るためだけの防衛問題でも、禍根を残している。
 
 北方4島をソ連支配下にして、ウラジオストックカムチャッカ半島からの太平洋への出入りを楽にしたアメリカの誤算など、悔やみきれない事実が数多く残る。
 
 その後のアメリカの指導者も、健康を害し、ろくに大統領の職責を全うできないルーズベルトを、禁じていた法律を変えてまで多選させたことに、大きな後悔をしているのではなかろうか。
 
 今日は、安倍総理の70年談話が夕方発表されるとか。
明日は、戦争が終結して70年。それぞれの日本人はどのような想いでこの日を迎えるのだろう。
 マスコミは来る日も来る日も、戦争の爪痕をあぶりだしたり、日本がこんなに近隣諸国に迷惑をかけた。戦争でこのような悲劇が起こったと、嫌になるほど報道番組を特集して伝えている。
 
 明日は、暑さがまた戻りそうだ。