孫がやって来た

立秋とは暦の上だけのこと。
毎日の暑さは、ただ事ではない。
そんな中を、お盆の帰省客に交じり、孫が我が家にやってきた。
 
 今までは、耳が痛くなるのは厭だと、新幹線を利用していたのだが今回は空の便だった。
「あまりにも短時間で到着したので、眠る暇もなかったよ。飛行機って速いねえ」
孫は新幹線だと6時間も7時間もかかっていた1人旅が、あっという間に終わったことに驚いていた。
 
 いつの間にか、家内の背丈を追い越して、私と同じくらいに成長している。
ときどきはこちらから出かけたりするので、ちょくちょくは会っていたのだが、そばに立たれると実感が違ってくる。
 
 孫は受験で小論文の書き方や現在の世界的な経済の動き、TPPや中国経済の展望などの課題をたくさん抱えて、私たちのところへ姿を現したのだ。
期限はわずか一週間、しかも私たちの専門ではない課題の消化。これで1000キロ以上を旅してきた効果が出るのかは解らない。
 
 いずれにしても、会話する中から、図体だけでなく心の成長が感じ取れた(爺バカ)ことが嬉しい。