阿川弘之氏さようなら

仕事を終えてPCを開けると、ヤフーニュースで阿川弘之氏の訃報を知った。
 
 私はこの方の本は、ほとんど読んでいない。
しかし、口述したものやエッセイふうのものを読むと、歯に衣を着せず、核心をついた言動は説得力を持ち、いつの間にかこの方の意見をもっともだと肯定したくなる。私にとってはそんな存在だった。
 
 言わずと知れた、エッセイスト阿川佐和子さんのお父上であり、戦記物の著書では抜きんでた存在であった。
 私は「国を思うて何が悪い」という現代の国や国体というものを、軽んじる風潮に苦言を呈した著書に、特に深い思い出がある。
 
 おん年94歳であったという、まさに天寿を全うされたと言える。
どうか、安らかにお眠りください。たくさんの勇気をいただき、ありがとうございました。
                             合  掌