高原ウオーキング

台風の被害は全く無かったが南からの暑い空気が西日本を覆い、厭な湿度との相乗効果で、不快指数がぐんぐん上がった。
 
 昨日は、たまらなくなり、午前中に用件を片付け飯田高原へと逃げ出した。
到着してみると、先週刈残した草はらと刈終わったところが、変なコントラストで見苦しい。
 しばらく休んでから早速草刈りを始めた。
1時間もすると庭の様子は見違えるようになり、やっと庭らしくなってきた。
 
草刈りは、ゆっくり動くので大した運動にはなりそうにないのだが、そうではない。
まず、発汗作用が凄い。
身体から噴き出す汗は全身に流れ、額から落ちる汗は目先が見えないほどに顔をぬらす。
 
 充分の運動量を体感して刈り上げた草を熊手で集める。
この作業もけっこう重労働だ。
湯を浴びた後、久しぶりに缶ビールをのどに流し込んだ。
 夕方になり”ひぐらし”が近くでやかましい合唱を始めた。
 
 身体を包み込む空気は、湿気の無いサラッとした心地よさで、逃げてきたかいがあったというものだ。
今朝の高原は朝から、うす雲が広がり何だか不安定な空模様になりそうだった。
最近は暑さの中で動き回るのがきついと、理由をつけて運動をかなりサボっていた。
 
 せっかく涼しい高原にやってきたのだからと、ウオーキングに出かけた。
大勢の観光客が訪れる高原の道は、きれいに草刈りが終わりとても気持ちが良い。
刈り取られた短い草の間から”ねじ花”がきれいなピンクの花を咲かせている。
ねじ花は、ランの一種だが、昨年ここで咲いたから、今年も同じ所で咲くとは限らない。
 すらりと伸びた薄緑の茎の上の方へとピンクの花がきれいにねじを巻いて咲く。
私はこの花が大好きだ。
 
 しばらく歩くと、ゲンノショウコの群生地にたどり着く。
飯田高原ゲンノショウコは、花の色が濃いピンクだ。
白い花もあるらしいのだが、飯田ではピンク以外の花は見つからない。
 
その他、岡トラの尾やシモツケ草もまだ咲いていて、はなの少ないこの時期の高原を飾り立ててくれている。
 
日差しはけっこう強いのだが、吹く風は涼しくて気持ちが良い。
気温も下の町なら30度は越えているのだが、飯田高原は25度くらいだ。
野辺の花々を観察しながらウオーキングしていたら、あっという間に1時間が過ぎた。
 今日は仕事の日なので、昼食のあと知人宅でブルーベリーの摘み取りをして家路を急いだ。
 
 帰宅して車を降りると、熱風に似た不快な空気の出迎えに、うんざりして荷物を下ろす私であった。
 明日も飯田高原へ行きたいなあ・・・。