安保関連法案でのTV局の姿勢

昨日は、台風11号が上陸するというのでそのニュースと、安保関連法案の衆議院の本会議で採決される様子がテレビを賑わした。
 
 台風は、予想通りのコースをたどり、四国へ上陸。
台風が直撃したところにお住まいの方々には、お気の毒であるが私の住む町は、風も強くなく、雨も降らずで、被害がゼロで済んだ。
 
 
 戦争抑止法案は、野党が次世代の党以外は退席しての採決になったが、無事、衆議院を通過した。
 
 マスコミの報道は、例によって「暴挙だ」「日本の民主主義はどこへいった」など、どのテレビ局も法案反対の声をあげ、街での市民の反対運動の様子を紹介していた。
 
 その中で、福岡の「KBC九州朝日放送」という局が、夕方6時近くのニュースで、福岡市一番の繁華街である天神というところの様子を映像で流していて、私は少しびっくりした。
 
 それは、天神の一角にあるソラリアプラザだったかそんな名前のビルの前で、30~40代の女性やもう少し若そうな青年など数十人が、
「安全保障関連法案の採決に賛成」という意味の横断幕をもって、道行く人々へアピールしている姿であった。
「今の世界は一国では、平和は守れません。集団的自衛権の行使容認に賛成します」と、これまでたくさんのマスメディアに見せられてきた光景とは正反対のキャンペーンの様子なのだ。
 
 これは、近郊の町に住む動画サイトか何かで有名な「ランダムヨーコ」という人が呼び掛けて行った、法案賛成の行動であったらしい。
 
 道の反対側では、法案反対の声を張り上げる人々の集団。その集団に近寄る者のうち、賛成の人々の方へ唾を吐きかける者などマナーの悪い反対の連中もいたようだが、大きな衝突は無くて終わったようだ。
 
 福岡には、他にいくつかの地元の放送局があるが、この様子を報道したのはこのKBCだけのようであった。
 
 東京の方でも、法案賛成の人々が集合して、道行く人々にアピールしているのだが、放送局は反対運動の様子は放映しても、賛成運動は絶対に放送しない。
 
かろうじて、ネットで様子を見ることができる程度だ。
しかし、このような偏向した報道の姿勢が続けば、大手メディアには、行き詰まりが来るのではないか。
日本人はバカではない。大衆をなめきって自分たちの意のままに操れると考えていたら大間違いだ。
 
 もっとバランスの取れた報道姿勢に舵を切りなおさないと、そのうち、どこの放送局のニュースにも関心を持たれなくなるのではないか。