為政者の心内
明治産業革命の遺産群。
韓国のごり押しに、日本としては何とか言い逃れができるように、お得意の玉虫色の表現で韓国を納得させ、世界遺産指定の障害を取り払おうとしたらしいが、韓国では日本が徴用工の労働に、強制力があったことを認めた。韓国の外交の勝利だと湧きあがっているようだ。
つまり、日本と韓国の思惑の違いが、言葉の解釈にはっきり出たということだ。
私は英語が解らないので、何とも言えないが英語の解る人の間では、明らかに日本の表現に問題があるとのことらしい。
私に言わせれば、世界遺産登録など日本の主張をトーダウンしてまで、目指すべきではないと思ったのだが、世間はどうもそうではないらしい。
これで、たくさんの観光客が訪れる。
地元経済の活性化が期待できると、もろ手をあげて認定されたところは喜んでいるようだ。
たしかに一時的には、産業遺産に指定されたところは、賑わうだろう。
そんな状態が予想されるのではないか。
日本が台湾や朝鮮の労働者を日本人と共に徴用していた時代(昭和20年代の数年間)と、明治の産業革命では、時代に大きくズレが生じているにもかかわらず、稚拙な外交で韓国との間に火種を残した。
今後、韓国はこの徴用工の問題でも、謝罪しろ、保証しろと言ってこないとは限らない。その時は無視すれば良いのだが、日本の外交関係者は低姿勢で対応したり、
マスコミや反日の連中が大騒ぎするに違いない。
話は変わるが、国立競技場の建設問題は、2520億円という途方もない予算を承認させて、建設することに踏み切った。
ロンドンオリンピックのときの建設費と比べても、この競技場の建設費が膨大なことは一目瞭然である。
この建設にゴーサインを送った人々は、2520億円の建設費が妥当なものかどうか、専門家の詳しい意見などを聞いて参考にしたのか。
為政者の頭の中は、どうせ税金で賄われる。少々経費がかさんでも2020年のオリンピックは決まっているのだからと、安易な姿勢で決まったとすれば問題だ。