共産党の志位委員長の発言にだまされるな

私の好きなTV番組に「そこまで言って委員会」というのがある。
 
 出演者はTVでは珍しく、真ん中よりもやや右側の人が多い。
 
例えば、もと共同通信社の加藤清隆氏、東京新聞の長谷川さん(名前が出てこない)
台湾出身の金美麗氏、憲法学者竹田恒泰氏、落語の桂ざこば師匠などだ。
時々、このメンバーに田島よう子さんなどが入って、番組をバラエティ風に盛り上げる。
 司会は辛抱ジ郎氏で、ゲストの席にアイドル席というのがある。
先週は、グラビアアイドルの橋下マナミさんが出演していた。
 
 この人は、今の平和な世の中を維持していくため、現行憲法を大事にしたいという意味のコメントを発していたように思う。
 このアイドル席に座る人の意見は、このようなものが多い。
 
私はどうして若者の中で、こんな発言をするタレントが多いのかと、いつも疑問を感じていた。
 それが、最近になり少しずつその原因が解り始めた気がする。
 
 それは、国会の質疑やマスコミ向けに発言する共産党の志位委員長の言葉だ。
この人は、その効果を計算して虚偽に近い言葉を発しているのだなと。
 
 例えば、今度の安保法制の改定に伴う発言で、やたら
「戦争法案」だとか「日本は戦争をする国」になるという言葉。
 
 良く知らない人が、表面だけをとらえて解釈すれば
「ええっ、今度の国会で政府の提案が通れば、日本は戦争を始めるのか?」
「戦争をする国になるって、中国か北朝鮮へ戦争を仕掛けるつもりなのか」
など、現実とは間違った判断をすることが考えられる。
志位氏はこうも言う。
「この法案が通れば、自衛隊の隊員は地球の裏側まで出かけて、戦争に加わる。自衛隊の隊員に及ぼすリスクを考えたことがあるのか」
と。
 しかし、日本はこちらから他国へ戦争を仕掛けることができるのか。それこそ、憲法上無理があるし、先の大戦で大きな犠牲を払い、2度とこちらから戦争を仕掛けるような愚は犯してはならないと、国民全体の意識がブレーキとして働くことは間違いない。
 大切なことは、いかにして今の平和を維持するか。どのようにして日本を、或いは日本人の生命や財産を守れば良いのかということであり、志位委員長が今にも日本が地球の裏側まで出かけてドンパチやってくるような錯覚を呼ばせることとは、意味合いが全く異なるのだ。
 
 それを解っていながら、彼は外敵から祖国を守るには、どうのような方法があるかについては触れようとはしない。ふれたとしても「徹底した話し合いで」とか「外交努力をかさねることだ」などの荒唐無稽なことしか言わない。
 
 ここ何年かにわたる、中国や韓国の日本に対する理不尽さ、国際法を無視した振る舞いを考えれば、冷静な話し合いなど無理なことが分かっている。
 
 昨日も、自衛隊の隊員がイラク戦争のときに後方支援で派遣された後、帰国してから何十名かが自殺したことにふれて、戦火を交えて犠牲者が出たことはないが、実際には派遣された隊員の中から”犠牲者”が出ているのだ。と、志位氏は述べていた。
 
 派遣と自殺の因果関係は、解っていない。それを、さも海外に派遣されたことが自殺に追い込まれた原因のような話をとうとうとする。
 
 自衛隊員のリスクの問題でも同じことが言える。
志位氏の言うとおりであるなら、警察官や消防署の隊員のリスクはどうなるのか。
それぞれの仕事を選ぶ前には、リスクのことも計算に入れて職業を選択したはずだ。
自衛隊をかっては暴力装置だと、忌み嫌っていたこいつらは都合のよいときは、自衛隊員が犠牲になる。リスクが高まることを考えたことがるのかと、政府を攻め立てる。
 
 私は、昭和47年に沖縄に赴任した自衛官の家族に対して、那覇市自治労が住民票の受付を拒否した事件を忘れない。
 この時は、日教組も加担して自衛隊員の子どもの教育を受ける機会を奪うという、常識では考えられないことを行った。
この事実は、その後、マスコミも日教組も素早く隠ぺいして闇に葬った。
 
 今こそ、この蛮行が行われた事実を白日のもとに晒し、表面だけをとらえて「平和が大切~」「戦争は嫌い~」「沖縄に基地はいらない~」と叫ぶ連中につきつけてやりたい。
 
 志位委員長の話は、言葉を独り歩きさせて怖い世の中がやってくるという、国民を恐怖させて自分たちの意見を浸透させるというプロパガンダなのだ。