お粗末野党

安保関連法案の審議で国会がかなり紛糾している。
 
 仕事の合間にチラチラ観るだけなのだが、民主党の緒方だか誰だか、くどくどとホルムズ海峡の機雷掃海のことで、食い下がっていた。
 
 あそこの海は原油などを日本に運ぶ海の生命線。
今、中国が周辺諸国の抗議に耳を貸さず、埋め立てに懸命な南シナ海と同じほど、日本にとっては重要な海だ。
 
 ここに機雷がプカプカ浮いていたら、たちまち日本のエネルギー政策に響いてくる。
日本は、石油備蓄が半年分は確保されているので、その必要はないみたいなことを言う人も居るが、半年などあっという間に過ぎる。
 
 さらに共産党の志位委員長、トンキン湾事件か何か古いことを持ち出して質問していた..
 それで最後の方では、イラク戦争での大量破壊兵器フセイン政権は持っていなかったことを米英は認めたが、あなた方はどう考えているのかなどと、質問していたような気がする。
 
 
 政府の答弁もヤジ交じりで、決してほめられた対応とは言えなかったが、国家の行く末を左右する重要法案の審議にしては、少しお粗末な印象を受けた。
 
 というのも、野党の質問は与党の失言を誘う与党の揚げ足取りが目立ち、与党の方はのらりくらりとそれを交わす。
とても長時間注目して聴いてはおれない。
 
 野党が集団的自衛権の行使に反対の立場をとるのは、理解できるのだが、この件に関して我々はこう考えている。こうしたらどうだ。など対案を準備して臨むともう少し中身のある論戦になるのにと、残念でならない。
 
 共産党など野党が、中国の南シナ海埋め立てや尖閣の領海侵犯などを例に挙げて、日本に迫る脅威について語ったことを私は知らない。
このような現実に起こっている問題についての野党の見解をぜひ聴きたいものだ。