AIIBと二階総務会長

 先日インドネシアで行われたアジア・アフリカ会議のとき、安倍首相と習近平中国国家主席の会談がセッティングされた。
 
 この会談を中国の関係者は、日本側から会談に応じて欲しいと懇願されて、実現したものだという意味の発言をしていた。
 
私はこの話を聞いて、可笑しいな?今、どうしても会って会談したい国は中国の方ではないか。中国がまた強がりを言い”日本の方からすり寄ってきたから、仕方なくチャンスを作ってやったのだ”と、彼ら独特のウソ八百を吹聴しまくる。実際は何が何でもこのチャンスを逃すまいと、中国側からしつこい誘いがあったはずだ、と、考えていた。
 
 真実は私が判断したように、中国側からのアプローチがあって実現した会談であることが判ったが、何も知らない我が国の一部の人々は、中国関係者の発言を真実と受け取ってしまう。
 
 中国としては、高らかにアジアインフラ投資銀行の設立を宣言したものの、資金が思ったように集まらない。中国は全体の40%を出資すると国際的に発表したものだから、後には引けない。
 
 
 ここは、是が非でも日本をメンバーに引っ張り込んで潤沢な資金を得ようと考えたに違いない。
 
 また、日本のこれまでのADBやODAでの実績、経験とノウハウも中国としては当てにしたいところであろう。
 我が国としては、こんな不透明きわまるAIIBへの参加など、今の時点で検討する必要はない。世論も圧倒的に参加に反対だ。
 
 ただ、民主党の岡田委員長や共産党の志位委員長などは、まだ、バスに乗り遅れたはダメだとか、マスコミは朝日や毎日を筆頭に参加すべきだと、政府批判ののろしを上げている。
 
 ここで問題になるのは、ほとんどの議員が参加反対の態度を明らかにしている自民党の中での二階総務会長の発言だ。
 この議員は自民党に籍を置いていて未だに親中国のスタンスを崩していない。
 
そして「、しつこく今からでも遅くない、日本はAIIBに参加すべきだ」と毎日新聞のインタビューか何かで語っている。
 このような人間を自民党は処分できないのか。少なくとも、総務会長という自民党の要職くらいは外して欲しいものだ。