戦後教育のツケ
今朝の地元の新聞では、一面トップに「安保関連法案」今国会成立49%反対の見出しが踊っている。
振り返ってみると、70歳以下の日本人のほとんどは、敗戦により180度価値観や歴史観を変えた戦後教育の洗礼を受けて育った人々である。
我が国の戦後教育は、日教組の影響を何の疑いも持たず受け入れた教師の指導のもと、日本は近隣諸国を侵略して多大な迷惑をかけた。
2度とこのような愚かなことを繰り返してはならないと、自虐史観を子どもたちに植え付けてきた。
なっていった。
こうした中で育った人々のうちの一部は、今でも朝日の主張こそ正しいものだと信じて疑わない。
そうした人々と国防について話を交わしてみると、
「日本は2度と戦争をしてはならないのだ。平和こそ絶対に守らねばならない価値観だ」と、主張する。
私が「それでは相手に攻められたら、あなたは平和が大事だから抵抗をしないのか?」と問うと
「攻めてくる国がどこにあるのだ。日本には平和憲法があるから攻めてくる国などあるはずがない」
と、トンチンカンな答えが返ってくる。
私はこれが戦後教育のもっとも大きな弊害だと思ってならない。
国際社会で日本が置かれた状況。刻々と変化する世界の情勢。それらを学びとった上で自分たちはどうあるべきかを判断する姿勢、能力が必要だと思うのだが、それが養われないまま、表面的な感覚と付和雷同の姿勢だけが身についたように思われる。
明治維新の新政府は国家百年の大計構想を練る時、教育こそが先進の欧米社会に追い付き追い越すためのもっとも大切なことだと、学制をひいた。
勤勉で努力を惜しまぬ国民は、新政府の方針を良しとして頑張り抜き今日の日本の礎を築いたといえる。
お題目のように、平和が大切だと唱えるだけではどうにもならない。平和が大切でないと考える人なんて、ほとんどいないはず。どうしたら平和が守られるのかを考え実行することこそが大切だと思うのだが・・・。