現実を直視した議論を進めるべきだ

 今朝のTBSのサンデーモーニングを観ていたら、相も変わらず首相が”我が軍”と言ったとかで、重箱の隅をほじくり返すような発言を、それぞれのコメンテーターがのべていた。
 
 さらに、 アメリカの国防次官補シアー氏が、日米ガイドラインの見直し問題に触れて、これが実現すると南シナ海でのシーレーンに関して、日本と共同歩調がとれることに期待しているという意味の発言をした。
 
 番組では、このことにいち早く反応して、「昔の強いアメリカで無くなったこの国は、南シナ海での紛争に日本を巻き込もうとしている」といったニュアンスの発言がコメンテーターから発せられていた。
 
 この間出席者からは、中国の覇権主義、力で現状変更を行おうとしていることに関しての、意見や疑問は何一つ出てはこない。
 
 この番組の企みは始めから判っているつもりではあるが、出席者はすべて日本人である。それが誰一人として中国の脅威や理不尽な振る舞いに触れる者が居ないという異常さに呆れてしまう。
 
 この人たちの意見を鵜呑みにする視聴者は、彼らの発言こそが正しくてそれに反対意見を述べる者は、共産党の口癖ではないが、日本を戦争する国へと変えようとする悪い連中だとのレッテルを貼ってくる。
 
 日本、アメリカ、豪州などの国がスクラムを組み、フィリピン、ベトナムインドネシアなどと協力体制をとり、南シナ海ににらみを利かすことを、一番恐れているのはほかならぬ中国である。
 中国はこうした動きが現実味を帯びてくると、なんとかして中国包囲網が出来上がらぬうちにと、日本の左翼に手を回しウソで塗り固めたプロパガンダ攻勢にでるだろう。
 
中には南シナ海は日本とは無関係の遠い海域だから、そんなところの紛争に巻き込まれるのは御免だという輩も居るのだがそうではない。
 
 中国が南シナ海を我がものにすれば、次に狙うのは東シナ海だ。
それは、尖閣に続き沖縄を我がものにしようとする中国の野望を実現させることになる。
 すでに中国は、かなりの資金と工作員を沖縄に潜入させて、辺野古埋め立て反対運動を扇動しているとも聞く。
 
 現実を見据えていると、南シナ海の紛争が我が国にとって決して他人事ではないことが分かる。
 すべては我が国の国防に密接に関わりあってくるのだが、反日マスコミはそのことには触れないまま、観念的に平和主義が大切だとか、二度と戦争への道を歩んではならないとかのお題目ばかりをとらえ、何も知らない視聴者たぶらかす。
 
 すべては私たちの孫子に、この素敵な日本という国を美しい姿のまま継承してけるように、我々が努力を惜しまぬことだ。