国東半島峰道ロングトレイル

 このところ、日本列島は早いスピードで温かい空気に包まれ、いろんなところから
 
春のイベントの便りが届いてくる。
 
 私の住む大分県の北部では、長距離歩行を楽しむ「国東半島峰道ロングトレイル」が全面開通した。
 
 九州の東の北端にこぶのように突き出た国東半島は、養老年間から天台密教が栄え、宇佐八幡との神仏習合発生の地として、古くから信仰厚い山あいの集落が点在するところである。
 
 「峰道」の名のとおり、昔から密教の修行の場として山々を結ぶ修験者の道が作られていたのだが、日ごろはケモノしか利用しないような、草ぼうぼうのケモノ道と言ってよい。この道を整備してウオーキングコースを作ろうと、地元の人々が立ち上がり、行政の支援を得てこのほど、135キロに及ぶロングトレイルが完成した。
 
 中高年者の登山ブームや健康志向から、九州で初めてというこのロングトレイルには、早くもたくさんの問い合わせがあるという。
 
 国東半島の山々は、400から700メートルほどの標高で、年配の方にも挑戦しやすいコースになっているらしい。
 
 あと2週間もすると、コース囲む国東の山々は山桜に彩られ道行く人々の心を癒してくれるだろう。
 
 数日かけて135キロを歩き通せば良いので、私も挑戦を楽しみにしている。