怖いのは目だけではなかった

 ロシアの大統領プーチン氏は、1年前にロシア軍を投入して
 
ウクライナの南部クリミアをロシアに編入させたことに関し、
 
国営テレビのインタビューに答えて
 
核兵器の準備をしていた」と語ったらしい。
 
 親ロシア派の政権が倒れた後のウクライナ政権は、親欧米派の
 
ポロシェンコ氏が大統領になり、NATO加盟を進めようとした際、
 
NATOとの軍事衝突などを頭に描き、核の使用を準備したのだそうだ。
 
 プーチンの写真を観ると、まず飛び込んでくるのが目だ。
 
とても怖い目をしている。
 
 国内の政敵が次々に暗殺され、ロシアでは彼に対抗する力が
 
どんどんそぎ落とされている感じがする。
 
 暗殺の黒幕が誰かは判らないのだが、結果が彼に都合の良い
 
方向へと進んでいることは間違いない。
 
 そして、今度は核兵器の準備を指示したという彼の発言。
 
 世の中の多くの人々は、なんとかして地球上から核兵器をなくそうと
 
願っているのに、成り行き次第ではクリミアで実際に使われていたかも
 
しれないのだ。
 
 当然、西側諸国から非難の声がおこるだろうが、プーチンはその声を
 
無視して、いつでも核を使うぞという決意を世界に宣言したともいえる。
 
 考えてみれば恐ろしいことだ。
 
今、中国との関係が良くない北朝鮮は、ロシアとの距離を縮めているという。
 
 この国も何かあれば、核を使うことに躊躇しないのではと思われる。
 
 日本に原爆が落とされて70年、よその国の人間には、核兵器を使う
 
愚かさや核の犠牲になった人々の悲惨さが、しっかりと伝わっていないのでは
 
なかろうか。
 
 今こそ核の怖さ、核廃絶を強く世の中にアッピールしていくときだ。