ドキュメント72h

 私はここ数年、就寝の方法として、適当な音量のままTVをつけっぱなしにして、眠りに入る。
 
 
 タイマーで30分後にOFFできるようにセットしておけば、いつの間にか眠りの世界に誘い込まれる。
 
 昨年のある日もいつもと同じように、セットするため今夜はどの番組で眠らせてもらおうかと、チャンネルを操作した。
 
 そこで目に留まったのが、「ドキュメント72h」という番組だった。
 
 観ていたら面白くて、眠らないまま最後まで番組に付き合い、次の週の放映が楽しみにさえなってしまった。
 
 番組は街のある一か所に集まる人たちの人間模様を、インタビューしながら定点カメラでとらえるといったものだが、いろんな人々の生きざまや悩み、けして恵まれた状態にあるとは言えない人々が、厳しい現実に立ち向かい生きている様子を取り扱う。
 
 最近あったものでは、神戸市の「パイ山」と呼ばれる地元では有名な待ち合わせ場所に集まる人々。東京の金券ショップの前で取材したものなどを興味深く見ることができた。
 
 さらに昨年末には、過去に放映した物の中から視聴者の再放映希望を募ったのか、9本の番組を数時間かけて放映したりで、それを観て私はこの番組にはまってしまった。
 
 番組の終わりが近付くと、松崎ナオという歌手の歌が流れ始める。
この歌が大好きだ。
 歌はナレーションとかぶりながら流れるので、全部をはっきりと聞きとることは難しいのだが、この番組内容とのマッチングが素晴らしいと思う。
 
 今週はどんなものを対象にしてくれるのか楽しみである。