高校1次入試終わる

 県立の高校入試、昨日はペーパーテスト、今日は学校により面接や小論文などが実施され、一次の入試はひとまず終了した。
 
 金曜日に合格発表があり、二次の募集もその後で定員が公表される。
 
今年受験した中学3年生は、2002年から実施された”ゆとり教育”の反省のもとに
 
文科省が、脱ゆとり教育として指導要領を改めてからの生徒だ。
 
 だからと言って目に見えるほど内容が元に戻ったとはいえず、どちらかと言うと
 
中途半端な改革になったと私は考えている。
 
 ただ一つだけ進化したと思えるのは、指導要領が改まって思考力重視の姿勢が目立つことだ。
 
 TVのバラエティ番組などで、入試問題や学校で学ぶ内容については、やたら記憶力を問うような設問が目立つ。
 もちろん、マスコミのそんな姿勢に左右されてはいけないが、たくさんの子どもだけでなく、おとなたちも記憶力が優れていると、勉強が良くできると勘違いする。
 
 そこで勉強は暗記だと、役にも立たない年号をおぼえたり公式を導く努力はしないで丸暗記するような、間違った勉強態度が主流になる。
 自分の行動の結果どんなことが得られるか、どんな影響がどんな人々に及ぼすのか、など、頭の中で考え予想をするなどと言った思考する力が育たない。
 
 その弊害をほったらかしにはできないと、文科省の役人や教育界の偉い先生方が
ようやく重い腰をあげたということか。
 
 恐ろしいのは、ゆとり世代の若者が学業を終えて、たくさん社会人になっていってることだ。
 もちろん、その中には学校で教鞭をとる若者もいる。
 
 どんな教育をするのだろう。
 
 大学入試にも新しい風が吹き始めるようだが、今の大学では適当に遊びながら
バイトに精を出し、卒業していく学生が多い。
 
 文科省やその審議会では、入学するときは門戸を広く空け、卒業に関しては安易な妥協はしないという方式を検討中らしい。
 
 大賛成である。
 
 少子化の進行する日本では、どうにもならないような大学はどんどん整理して
本当に高い学問を修めたい人、真摯に勉学と取り組んでいくことのできる素材を探して入学させる。
 そんな大学改革を進めて欲しいものだ。