第2のクリミヤ半島化?

 ミヤンマー北東部での政府軍とコーカン族の戦闘が気になる。
 
報道によると、中国系のコーカン族の武装勢力のリーダーたちは、
 
公然と中国や華人社会に支援を要請。
 
 ミヤンマー国防省高官は24日までに、中国人が武装勢力に加担している
 
との見方を示しているとか。
 
中国政府は表立っては、この見方を否定し、ミヤンマー政府を非難している
のであろう。
 しかし、思い出されるのは、ロシア系住民が圧倒的に多いウクライナクリミア半島をあっという間に席巻してわが領土として取り込んだ事件だ。
 
オバマ大統領の弱腰な態度をプーチンが読み取り、強引にクリミア半島
ロシアに編入、その成功に勢いづきウクライナ東部のドネツクあたりをさらに
ロシア化しょうと、いまだに先頭の余韻はくすったままだ。
 
フランスやドイツの仲介で、一応は停戦合意したものの、この状態がいつまで
続くのか。
 結局、プーチンの思うままになし崩し的にロシア化が進むのではないかと、危惧している。
 
力の強い国が、武力に物を言わせて現状変更を強引に押し進め、ことを荒立てたくない弱腰の西側諸国は手も足も出ない状態だ。
 
 このことは東南アジア、極東に目を向ければ、中国の覇権主義南シナ海一帯を力に任せて現状変更している。また、沖縄は古来中国のものであったなどと言う
プロパガンダを日本中にふりまき、それに同調する似非平和主義者を増殖していく。
 
今回のミヤンマーの事件は、中国の野心を途上国の一地方で実験的に行い、
本命の沖縄を中国に取り込むための布石と見ることができるのではないか。
 
与那国島では、島民の目の前の切実な危機感や否応なしに進む過疎化という事情から、自衛隊誘致の賛成派が勝利した。
しかし、辺野古普天間の問題では、プロ市民と呼ばれる得体のしれない基地反対派が大きな抵抗勢力となっている。
 
 この人々の背後に中国の影が付きまとっていると見るのは、うがち過ぎなことであろうか。
私が残念に思うのは、口では平和、平和を連呼する一部の連中が、闘争心あらわに自分たちの主張を現実化しようとする自己矛盾だ。
 
 そして、それを正義のように受け入れようとする人々。
平和は昔から無防備では守ることができないという簡単なことが理解されない。
 
ミヤンマーのコーカン族が住む北東部。一度中国に取り込まれたが最後二度とはミヤンマー人としては生活できないことは自明の理だ。
 
 そして、この延長線上に我が国の沖縄問題があることを、日本人は知っておかねばならないと思う。