紙芝居の作成

 ここのとこ、家内が介護施設で行う話が、お年寄りたちに好評で
 
たびたび継続をお願いされる。
 
家内の話は、郷土の偉人やふるさとの歴史にまつわることで、お年寄りたちの
 
遠く過ぎ去った過去の記憶を呼び戻す作用があるのか、施設の職員に
 
また、「あの人の話が聞きたい」と入所者からリクエストがあるらしい。
 
介護施設では、職員数の不足やボランティア頼みの「お楽しみ会」のため
 
施設では、圧倒的にカラオケや毎回同じ内容のフラダンスの鑑賞などが行われる。
 
入所者の中には、現役のころは教師や学校長経験者、自治体の幹部を経験した
 
人、会社ではかなりの地位にあった人などがけっこう多いのだが、
 
これらの人たちには「今日はフラダンスか。今日の参加は取りやめだ」
 
なんていうことで、がらがらのケアサービスルームで盛り上がらない時間を
 
過ごしている。
 
入所者の一人である家内の叔母などは、この時間が最近は苦痛となり
 
なんとかサボろうと言い訳を考えるらしいのだが、施設としては今日の
 
参加者は何人と報告しなければならず、少ないとすぐさまいろいろ影響が
 
出るため、半ば強引に参加を促す。
 
この様子を叔母から聞いた家内が、それではと月2回ほど空いた時間を
 
活用してボランティアに出かけることになった。
 
それが、けっこう受けたらしく、後に引けなくなったということだ。
 
さて、このボランティアには私も一役買うことになり、話だけでなく視覚で訴える
 
効果が馬鹿にできないため、何度も挿絵を描いてお手伝いをしてきた。
 
今回は、紙芝居をしてあげようとのことで、家内と相談。ありきたりの
 
話では面白くないので、「藁しべ長者」の逆バージョンを創作することになった。
 
絵は10枚ほどを予定しているのだが、長いこと描くことをしていない私には
 
話の内容、それに合わせた絵、いつも適当な生き方をつづけてきたツケが
 
けっこう重くのしかかってくる。
 
期日前までに完成できるか自信はないが頑張ろう。