水仙が咲かない
今日は雨水だ。
外に出てみると、日差しも確かに強くなった感じがする。
我が家の庭には、日本水仙がたくさん植えられていて、この時期には
たくさんの花をつけ、独特の強い香りが庭いっぱいに広がる。
ところが今年は、葉だけ青々と茂り勢いは良いのだが、花がいっこうに咲かない。
普通の年なら、お正月を合図のように、庭一面に咲き乱れ
良い香りを充満させるのだが、見事に葉が茂るばかりで開花の気配が
ないのだ。
花に詳しい友人にこのことを訪ねてみた。
友人は「昨年花が終わってすぐに葉を剪定したのじゃないか?
あるいは、球根が増えすぎて植えかえるか、間引くかする
時期に来ていたのか。原因はそのどちらかだろう」
とのことであった。
私はふと、思いついた。
そうだ、昨年は赤色の芍薬の芽が出てきたので、それに陽を当てようと
水仙の葉をすべて切ってしまった。
友人は「水仙は葉から太陽の光を吸収して地下の球根を
太らせる。自然に葉が枯れるまでほっといたらよかったのに」
と、アドバイスしてくれた。
今年はどうやら水仙の花には、お目にかかれそうにない。
少しさびしい気もしたが、自ら原因を作ってしまったのだから仕方がない。
来年こそは、花を楽しめるようにそっとしておいておこう。