責任を政府首脳に押しつけるジャーナリズムの無責任さ

デーリー・ノーボーダーだか、なんとか言うところの藤本順一という記者が
 
 「犠牲になった邦人2人の遺体の引き取りを放棄した安倍首相」というタイトルで書いた記事を読んでみた。
 
 最近のマスコミや一部の識者(?)などは、みんな同じ論法で
安倍総理を、事件の本質に触れようとしないで個人攻撃している。
 
 そもそも、外務省が3度にわたり危険なISの支配するところへ出かけることを自粛するように要請したにもかかわらず、のこのこと出かけた二人への責任はどうなっているのか。
 マスコミが、このことの検証をした記事や発言には一度もお目にかかっていない。
 
 ただ、ひたすらに、ISに支配されたところの子どもの生活ぶりや悲惨な状況に目を向けて映像をものにしたり、記事を書いたりの後藤氏を英雄として祭り上げようとするだけだ。
 そして、その対極に居るのが安倍総理で、すべての責任は安倍総理にあると、ろくな検証もしないで決めつける。
 
 不幸な事案が発生した地域は、内戦でごった返しているシリア。ここはまだシリア政府の主権の及ぶ国である。
 その中の一犯罪勢力であるISにどのようにコンタクトをとって、誰と交渉すればよいというのか。
 日本政府は何度もISに日本政府としてのコメントは発している。しかし、ただの一度も彼ら犯罪集団はコメントを反してはいない。
 
 この記事を書いたジャーナリストには、交渉の具体的な手立てがあったとでもいうのだろうか。
 自分たちは何もしなくて、結果を見てから批判だけを行うというのは、どうなのか。
 
 これからもこのような事件は起こるかもしれない。
人の移動は保障されているとはいうものの、政府が自粛要請をするところに、その意向を無視して出かける輩には、手厚い保護の手を差し伸べる必要はないと思う。