花燃ゅ
視聴率を気にしてか、ここ数年来、大河ドラマは若手人気俳優を
大勢出演させるというのが、当たり前になってきた。
配役によっては、ピンとこない場合もあって、何となくそのことがのどの奥に
刺さった魚の小骨のような効果を感じながら観てしまう。
まだ、始まって3回目だから、今からあいつの演技には失望したなんていう
のは早すぎるし、回を追うごとに配役を見事にこなすことになるかもしれない。
黒田官兵衛のときも、はじめはV6のアイドルが主役か…。
なんて思いながら観ていたら、岡田准一さんの見事な演技にいつしか
はまってしまった。
最後は、本物の官兵衛はこのような人物だったのかもしれないとまで思い始めた。
このドラマでも伊勢谷さんの吉田松陰役は、観ている私を引き付ける。
主役の「文」がどんな人だったかよくわからないので、井上真央さんの演技は
もう少し長い目で見守ろう。
ただ、主役が吉田松陰ではないだけに、時代の進み方が早いような気がしてならない。
次回は、もう、松陰の黒船密航事件らしい。
影響を受けて行ったかなどを、克明に刻むのは無理なのだろうな。
多分、安政の大獄などがすぐにやってきて、松陰先生はドラマから姿を消すのだろう。
それがちょっと残念だなあ。