東京駅狂奏曲

 今日のニュースを見てあきれ果てた。
 
 朝から大勢の若者に交じって、いい年のオヤジたちが行列を作っている。
 
 東京駅開設の100周年の記念カードの売り出しを待っているらしい。
 
 そのうち、あまりの人の多さに、JRが気が付き8000枚販売したところで
 
 事故の起こらないうちにと、催しを中止したとか。
 
 買えなかった人々は、口々に不満タラタラの文句を言い始め、そのほんの一部が
 
 TVの画面で放送された。
 
 JRの対応にも大きな問題があったであろうし、長時間待たされた挙句、まだ7000枚も
 
 残っているのに、販売を打ち切られた人は残念だったろう。
 
 しかし、たかが乗り物の切符を、いくら記念の特別なものだといっても、あんなに
 
 大そうな行列を作れば必ず迷惑を被る人も出てくる。
 
 しかも、並んだ人の中には、純粋にそのカードが欲しいのではなく、ネットで高く販売して
 
 その差額で一儲けしょうと言う輩が必ず紛れ込む。
 
 夜のニュースでは、早々とそんなネットの様子も伝えていた。
 
 こんな日本の姿を見ると、嘆かわしくてたまらない。