かかしワールド

 朝の冷え込みは厳しかったが、9時10時と時間が経過するにつれ、気温がぐんぐん上がる。
 
 風もないし絶好の行楽日和となりそう。
 
 施設に入っている叔母を誘って、中津市の山あいで開かれている「かかしワールド」へ出かけた。
 
 中津を出発して20分くらいが経過したとき、右手の小山の一部にのぼり旗が何十本もはためいてにぎやかしい。
 
 あれはどこだろう?と、ややスピードを緩めて車を走らせた。
 
 やがて、橋が見えて「平田城址はここから○分」と書かれた看板が・・・。
 
 黒田官兵衛の懐刀「栗山利安(善助)」が城主であった「平田城」は、ここだったのか。と、思わずハンドルをそちらにきろうとの誘惑に駆られた。
 
 今日は、車いす生活の叔母が同乗している。
私以上の野次馬根性の持ち主であるかみさんも残念がったけど、小声で説き伏せながらその場を通過する。
 
 やがて、にぎやかな野辺の風景が目の前に現れ、いろんなかかしが我々を出迎えてくれた。
 
 今年のテーマは、子どもの暮らしみたい。
 
 こどもが戸外で遊ぶ様子が生き生きと表現されていて、思わず口元がゆるむ。
 
 何百体と展示されているたくさんのかかしは、10月の稲刈りが終わった直後から農家のお母さんたちが作るらしい。これが始まってもう10年近くになるので、木登りしているのや、相撲を取っている子どものかかしがみんな生き生きして素晴らしい。
 
 ただし、この催しが終わると、待っていたように厭な冬がやってくる。
 
 寒い冬は厭だなあ・・・。