明暗、2つの話題

 ソチ五輪の金メダリスト羽生選手が、金メダル受賞者に授与される報奨金など600万円を
 
 被災地復興のため、全額寄付という明るいニュースがネットをにぎわしている。
 
 19歳の若者は、早くからこのことを決めていたのか、報道陣にその使いみちを
 
 質問されると、躊躇なく全額寄付する意思を表明したようだ。
 
 えらい!
 
 それに比べてもう1つの話題は・・・
 
 東北大の2次試験に親が同伴して、バスがすぐ満員になり、何人かの受験生が取り残されたらしい。
 
 近年、大学の入学式などに、親が同伴する例がいとまなく、ごく自然の現象になりつつある。
 
 いい年をした若者に、親はいつまで同伴を続けるのかと、苦々しく思っていたら、
 
 入学試験まで、この現象が広がったようだ。
 
 その挙句、いつまでも親離れできない子ども、子離れできない親という、私に言わせれば
 
 できそこないの親子が作り上げられる。
 
 東北大と言えば、関東以北では北大と並び、将来の日本を担う人材育成の学びやである。
 
  親がしゃしゃり出て、肝心の受験生がバスに乗れず、受験の機会を逃すなんてことになれば、
 
 どうするつもりなのだろう。
 
 自分の家族だけが良い想いをすればよいという、エゴイズムが蔓延すれば、日本の将来は
 
 暗くなるばかりだ。