パワースポット

 全国でパワースポットなるものが、注目を浴びている。
 
 私の生活エリアにパワースポットといえるものが、あるのだろうかと探してみた。
 
 そうしたら、けっこうな数見つかって、昔の人々の自然への畏敬の念の強さを改めて思い知らされた。
 
 まずその筆頭は、全国八幡宮の大元締めである宇佐八幡神宮だ。
 
 JR日豊線で北九州から別府を目指すと、1時間弱で宇佐駅に着く。
 
 そこからタクシーで10分ほど国道10号線を逆戻ると、左手に朱色の大きな鳥居が見えてくる。
 
 昔、弓削のドウキョウという坊さんが、宮中で勢力を伸ばし天皇の地位を狙ったことがあった。
 ときの天皇は、和気清麻呂宇佐神宮に勅使として遣わし、ご託宣を得た。
 
 この宇佐神宮のご託宣により、弓削のなにがしの野望は打ち砕かれ、以後、宇佐神宮はさらにあつい信仰の対象となって、全国の善男善女からの信頼を得て栄えた。
 
 さて、本殿に向かう石段の最上階といえるところに、富士山の形をした石が敷き詰められている。これがパワースポットの一つだという。
 
 また、和気清麻呂公が宇佐の地に辿り着いた時、小舟をつなぎとめた「船つなぎ石」もその一つだそうだ。
 
 これは、神宮の境内から少し離れた場所にあるのだが、簡単に見つかるところより、汗を流し探し求めて訪ね歩くのも良いのかも。
 
 宇佐には、このほか鬼のミイラを祭るお寺も有名である。
 
 ミイラは足を組んだ坐像の姿で安置されているが、これが立ち上がれば2メートル近い人間よりは背の高い鬼であることが想像できる。
 
 この夏は、猛烈な暑さに打ち勝つために、これらのパワースポットを訪ね歩くことにしょうと計画を練っているところ。
 
 そうこうしていたら、明日から8月。
 
 さて、重い腰を上げるとするか。