選挙は終わったが・・・

 参議院選挙が終わった。
 
 結果は私の予想通りとなった。
 
 これで衆参のねじれは解消され、重要法案が両院を通過する障壁はなくなった。
 
 この結果が、我々国民にとって良かったのか、そうではないのか。
 
 全面的に手放しで喜ぶ気にもなれない。
 
 原発の再稼働などは、福島の問題が何一つ解決される見通しも経たないのに、次々に申請されている。
 
 我が国が二院制を採用するに当たっての、最も大きな理由は「参議院衆議院を通過した法案の冷却期間としての位置づけとした」ところにあると思う。
 
 法案が重要なものであるほど、審議を尽くす時間はたくさん必要だ。
 
 ”ねじれ”というのは、そういう意味ではねじれ解消を手放しで喜ぶ気にはなれない。
 
 ところで、今回の選挙で、中国や韓国が「阿部政権が憲法の改正に動き出す」「日本の国防費が増えた」「日本の右傾化が始まる」「8月15日の靖国神社に参拝するか、注意している」
 など、内政干渉ともいえそうなコメントを出している。
 
 独立国が国防に関して真剣な思いで考え、予算措置を講じるのは当然のことで、日本は中国の国防費の右肩上がりの増加を批判したりはしない。
 
 憲法の改正にしても然りだ。
 
 国家の最高法規、国家の基本法である憲法をを戦勝国に押しつけられたまま、70年近くが経過した。
 50年も経てば、国際関係、国内問題など大きく変化してくる。
 
 それに合わせて憲法を改正する必要性は、どの国でもおこるのが当たり前。
 
 わが憲法は「国民主権」をうたいながら、国民が憲法を変えたいと願っても、発議さえできない。例の96乗という壁があるからだ。
 
 こうした問題に、中国や韓国にいろいろ内政干渉されたくない。