黄砂の中のマチュピチュ

 最近は目覚めると、まず一番にカーテンを開けて遠くの山々を見る。
 
 今朝はいきなり強い朝日が差し込み、好天気であることが確認できた。
 
 しかし、遠くの山々はかなり霞んでシルエット状態だ。
 
 ゆっくりと朝ごはんをかきこみ、霞んで見えにくい山々を目指して車に乗り込んだ。
 
 国道387号線に入り走行する車の数がどんどん少なくなる。
 
 走り始めて40分、「宇佐のマチュピチュ」というところへたどり着いた。
 
 車を道脇に停めて展望できるところへと移動する。
 
 南米ペルーの世界遺産の「マチュピチュ」に景色が似ているところから、地元の若者がいつしか呼び始めた「宇佐のマチュピチュ」が今日は少し幻想的な雰囲気で見られた。
 ここは、宇佐市椎屋地区。眼下の数百メートル下には椎屋地区の集落が霞んで見ることが出来る。
 
 あちこちに広がる棚田。もう少しゆけば日本の滝百選に選ばれた落差86メートルの「西椎屋の滝」がある。
 
 いつも見慣れた風景だが、見下ろす谷底は黄砂のせいでかなりモヤっている。
 宇佐のマチュピチュもかなり違って見えた。
 
 黄砂がやってくるということは、いっしょにPM2.5やスギ花粉も混在して身体に悪さをするのだろう。今日はこれ以上山に近づいてもいつもの爽快感は期待できそうに無い。
 
 迷惑な黄砂だが梅雨辺りまでは、風向きによっては何度も襲来するのだろう。まったく迷惑なことである。