本音と建前の狭間で…。



 東京都の小池知事が、先の元維新の党所属であった衆議院議員丸山穂高氏の不用意な発言に関して
超弩級の発言  論外と言わざるを得ない」と厳しく非難したらしい。

 政治家としての立場から、胸の内では思っていても口に出してはいけないことを、かみ殺して発言しないことは、その資質の一つであろうと思われる。

 しかし、日常の政治活動から、最も憤りを感じて公言出来ないことを身を持って実感しているのは政治家に他ならないのではなかろうか。そのためにストレスは溜まる一方であろう。

 そのストレスに打ち勝つ精神力も政治家の資質なのだろう。丸山氏は酒の上だとしてもそのストレスに打ち勝つことができなかったのだろうか。

 見方を変えると今のわが国の政治家は、選挙を意識しすぎてあまりにもポピュリズムに陥ってはいなだろうか。見事な大衆迎合ともいえる。或いは世論がそんなに怖いのか。

 以前は次の選挙をことなど意識しないで、思った本音を爆発させた議員が今よりたくさん居たように思えてならない。
 
 私もかなり前に知床半島の頂上からすぐ下に見下ろせる国後島を眺めながら、心の底から歯がゆい想いに体中が震えてきた経験がある。理不尽にスターリンの全盛期にソ連の武力侵攻より、略奪された国後島やその他の北方領土

 丸山氏の発言に対して非難一方の政治家は、本音の部分で平和的な交渉で領土が帰ってくると考えているのだろうか。真剣にそれを信じている政治家が居るとしたら、私はそれだけで、政治家失格だと思えてならないのだ。

 もちろん、公に口にすることはできないであろうが、自分の本音を隠し丸山氏の議員辞職を迫っているのであれば、卑怯極まると言える。

 それとも、北方領土なんて還ってこなくても良い。と、考えているのだろうか。
このことは拉致被害者の奪還にも同じことが言える。口先だけでは同情的なことをいいながら真剣に奪還についての方法を講じようとしない政治家が多すぎると思えてならないのだ。

 この記事を書いているうちに頭の中が燃えてきた。支離滅裂になりかけているのでこのあたりで・・・。