今日は「平成最後の…」を何度聞いたろうか?


 明日からの代替わりに際し、マスコミを筆頭に「平成最後の何々…」を朝から耳にタコができるほど聞いた。

 各言う私も、出来るだけ会話の中で使わないようにしようと、心がけたのだがつい出てしまう。

 天皇陛下のお言葉、これまで30年余に渡り皇后陛下と弱い立場の人々を慰め、象徴天皇としての歩みを模索し続けたお二人のご努力には頭の下がる想いで一杯だ。

 イギリスやオランダへお出かけになったとき、沖縄へ足を運ばれたときなど相手の誤解(?)から心配になることが多々あったのだが、お二人の私を捨て去った真摯な姿勢に多くの人々の誤解が解けていった気がする。

 明日からおあとを受け継がれる皇太子殿下への、大きくて見事なお手本を見せられたのではなかろうか。

 この30余年にわたるご公務に対して、国民の一人として心から感謝いたしたいと思う。
本当にお疲れ様でした。心残りは何と言っても靖国の神々260万柱への御参詣がなかったことと、昭和20年の3月、東京大空襲での被災者へのお言葉が欲しかったことだ。靖国への御参詣は政治的な問題で刺激することを御避けになったのだと、理解しよう。

 上皇になられた後、ゆっくりとお出かけになられることを静かにお待ちしたい。

 あと2時間余で、新しい令和の時代に入る。ああ、平成最後の…と言う言葉が実感として湧いてきたなあ。