ナスビは怖い?

 
 先日家の草取りで疲れたが、飯田の庭の草ボウボウが気にかかり昨日から出かけていた。

 持参した燃料が無くなるまで、草刈り行い少しだけ庭はきれいになった。
庭に落ちた枯れ枝と、刈り取った草に火を付けどんどん燃やす。

 ここでは文句を言う人も、消防に通報する人も居ない。
火事にならないように気を付ける。この基本さへ守れば見事な庭が再現される。

 ところで、昨年は嫌というほどトマトを食べたが、今年の異常気象はトマトの不作を招き思うように食べられなかった。
 代わりに良く食べたのが、ナスビだ。

 とくに焼きなすは美味しい。ナスには包丁を入れず1本ごと焼き上げる。家内と2人分で4本ほど焼くのだが、焼きあがり皮をむいてごまをかける。その上にカボスをしぼり醤油を少しだけかけると出来上がりだ。

 これがほんとに美味しい。今年は8月から毎日のように食べた。何百本食べたか分からないほどだ。
 昨日も草刈りを終えてコンロに炭火を起こした。それに4本の長ナスを乗せて焼いてゆく。しばらくすると、香ばしい匂いを放ち色が変わってくる。ここからはそばについていてゆっくりとナスを回転させ、焼きむらがないように気配りする。

 そうやって焼いていたら、突然、ナスが大きな音を立てて爆発した。2本のナスは皮が裂けて中身から湯気が出ている。
 私はドジって手をナスの方へ伸ばした途端だったので、手に暑さを感じる。
良く見ると、人指し指と中指の間の付け根に、爆発したナスの実がこびりついている。

 慌てて取り払ったが、遅かった。
手の中で一番、柔なところだったので、2時間もすると火ぶくれが出来て痛い。

 家内に見せると大騒ぎするので、知らぬ顔でナスをほおばった。
ああ、こんない美味しいのに、なんて怖い食べ物なんだ…。