高原は野の花で、花化粧


 8月3日に出かけたきり、所用が重なり飯田高原へ行けなかった。
昨日は、ブログを書いた後、あわただしく準備を済ませおよそ100キロ先の高原を目指した。

 天気に恵まれた3連休にも関わらず、郷には誰も来ていない。
さすがに高地だけあって、高原の自然は1カ月先を行っている。

 アケビの実はまだ口を開けていないが、つゆ草、ゲンノショウコ、ツリブネソウなどが、赤やムラサキ、ピンクで高原を染めている。

 一歩林へ入れば、キツネのカミソリやフシグロセンノウなどの花が咲き誇り、秋の訪れを告げている。

 私たちは、しばらく野の花を楽しみながら、高原の散歩を堪能した。

 家に帰り、草ぼうぼうの庭をきれいにしょうと、持参した草刈り機のエンジンを始動するが、草刈り機は機嫌が良くない。

 さんざん汗を飛ばしながら奮闘して見たが、エンジンはかからぬまま。
悪いことに、このような機器の取り扱いに詳しい知人が誰ひとりやってこないので、最後は諦め夕方の食事の準備にかかった。

 火おこしは私の役目。
炭を適当な大きさに砕いて、種火得お起こす。これも湿気が入っているのか、いつもより時間がかかる。

 どうやら、ひと月以上も来なかったので、その間に降った雨など下の街とは違う気象の状況が悪い方に影響したらしい。

 30分以上かかり、ようやく炭がおこった。
はじめは、長ナスの出番だ。悪質の炭は炎を挙げて燃え盛る。”おき”が出来るまで焼きナスを完成させようと、私は火の番をしながら奮闘した。

 焼きナスが完成した後、ピーマンや玉ねぎ、キャベツなどの野菜をコンロに広げ、空いたスペースで牛肉を焼く。山に上がってくるとき必ず立ち寄る麓のLAのスーパー。ここは豊後牛の大元の玖珠町が誇る地産地消のアジの良い牛肉が、かなり安く手にはいる。

 多分都会で飼えば、かなりの値段のステーキ肉やカルビが安く買えるのは、田舎に住む者の特権かな?、なんて思いながら調達してきた。

 高原で二人だけのBBQだが、空腹の胃袋にどんどん食材が入っていく。
昨夜は、日ごろのカロリー制限を忘れて、飲んで食べることで夏の疲れを癒すことが出来た。

 家内はすぐ近くの農家の人に招待されて、「庄内神楽」という大分県では代表的な神楽見物に出かけ、私は日ごろ読めていない本と、ジャズレコードの鑑賞に時間を割いた。

 夕景が山を包み星がまま炊き始める午後7時ごろ、格別の時間が流れ、生の喜びをゆっくり味わうことが出来た。

 午後9時前に家内が、モチ撒きの紅白のモチをたくさん持って帰宅した。
そして今日、敬老の日を迎えた。私も充分その対象だが施設の叔母へ心ばかりのものを買い求めて、中津市へと高原を後にした。