お人好しが付け込まれる

 
 韓国の大手証券会社が、北朝鮮が日本に請求できる補償額を200億ドル(日本円にして2兆2130億円)と試算しするなど、日朝交渉が実現すれば、日本が北朝鮮に巨額の”戦後賠償”を行うとの見方が独り歩きしている。と、
 産経ニュースの桜井紀雄ソウル特派員が伝えている。

 その裏には、これが将来朝鮮半島の統一などという問題が現実化したとき、金の無い北朝鮮を一応金のある韓国が、一国で支援負担するのは嫌だという予防線を早くも張り始めた。というのはうがち過ぎであろうか。

 米朝会談の後、トランプ氏は対北朝鮮経済支援について、アメリカは直接の支援は行わない。それを行うのは、韓国、中国、日本だと主張したことで、日本からの出資に注目が集まったらしいのだ。

 日韓の間では1965年の協定で日本の朝鮮半島統治に伴う請求権を互いに放棄し、日本が5億ドルの経済支援を行うことを取り決めた。2002年の日朝平壌宣言でも経済協力と請求権の放棄に関する協議がうたわれている。

 韓国で北朝鮮の請求権を代弁する論調が広がることは、最近、日本からの「賠償」を盛んに主張する北朝鮮の戦術を利することにしかならない。
 と、桜井氏も主張している。

 この話の根底には、日本人のお人良し、朝鮮族のルール無視と狡猾さがリンクしているからだと思う。

 トランプも韓国、北朝鮮も「日本人は底抜けのお人好しだから、この国から搾り取るだけ搾り取ろう」という思惑が独り歩きすると、このような独断的な憶測が広がるのではないか。

 冗談ではない!
 日本人の中にも、日本は戦争の賠償金を北に支払えなどという、青木理などの売国奴がいるが、こいつらが世論を誘導すると、北や韓国に付け込む隙を与えることになる。
 第一、ともに大東亜の理想を目指して戦った”同胞”だった。それなのにどうして戦後賠償を支払う必要が起こるのか。

 実現するかどうか分からないが、仮に日朝首脳会談を行うことになっても、政府は安易に”賠償”など口にすべきではない。
 その前に、拉致被害者の全員返還、被害者家族及び日本国に対して心からの謝罪を行うのが筋だ。

 それがない限り、こんな国へ金をびた一文拠出することに、断固反対だ。