今こそ、中国包囲網の構築に立ちあがれ




昨日の産経ニュースでは
[緊迫・南シナ海] 中国艦船が豪を「挑発」  南シナ海演習に関連?周辺国と軋轢

 という記事が掲載された。
同時に、中国の原子力空母「遼寧」など7隻が、沖縄県宮古島近くの海域を通過して、太平洋へ出たことも報じられている。

 20日付けのオーストラリア公共放送(ABC,電子版)などによれば、ベトナムに向け南シナ海を航行していた豪鑑3隻が今月15日、中国の艦船から「挑発」を受けた。中国は、軍事拠点化を進める南シナ海で「中国史上最大規模」とする観艦式や軍事演習を実施した。豪鑑船との対立は、これらの演習に関連して起きたとの見方を同放送は伝えている。

 一方、防衛省は21日、沖縄県与那国島の南約350キロの太平洋で、20日に艦載機の発着を行った中国海軍の空母「遼寧」など7隻が、21日午前7時ごろ、宮古島の東約120キロの海域を北西に進み、その後沖縄本島宮古島の間を通過したと、発表した。

 今回は、威嚇も領海侵犯もなかったようであるが、中国海軍がその行動を活発化させているのは事実で、わが国への脅威は日増しに高まっていくのではないか。

 南シナ海での中国軍の動きに関しては、周辺国のフイリピンやベトナムは神経をとがらせてはいるものの、これらの国々が2~3国で対抗しても、巨大な中国には何ら脅威にはならない。
 しかし、アメリカ、オーストラリア、日本などを中心に、南シナ海の周辺国がスクラムを組み、中国包囲網を築けば大きな力になることは間違いない。

 南シナ海の中国の軍事拠点化で分かったと思うが、その兆しが感じられたときに手を打つ。これが最大の防御になるはずだ。
 オバマ政権の8年間、その兆しがなんどもあったにも関わらず、オバマは何も動こうとしなかった。その結果が今日の脅威を産んでいる。

 中国の覇権主義という野望を打ち砕くには、日本がイニシアチブをとり米国、オーストラリア、英国も含めた中国包囲網を構築していくことが、将来に禍根を残さない唯一の方法だと思う。これらの国が動けば、フイリピンやベトナムインドネシアなどの南シナ海周辺国の賛同も得られるのではないか。

 国内のどうでも良いような野党のイチャモンは無視して、日本人が安心して暮らせる国の環境作りに専念することこそ、急がれる課題だと考える。