将来が心配だなあ

ブロ友さんのページで「1位、将棋」というタイトルの記事が目に付いた。
何事かと開いてみると、ある新聞の、2017年読者が選んだ10大ニュースというのが掲載されていて、
 何と、1位は「14歳棋士、藤井四段が29連勝の新記録」だったらしい。
どんな新聞なのかは知らないけど、この新聞の読者というのは、どうなっているのかと、少し呆れてしまった。
 
 ブロ友の方も、ビックリして記事を書いたのだろう。
2017年は、国政選挙もあったし、民進党の解体(?)、天皇退位、テロ等準備罪の成立、我が国の上空を飛び越えて北朝鮮弾道ミサイルが飛ばされたことなど、国家的大ニュースがいろいろあったと思うのだが、…。
 
 パンダのことも8位に入ったそうで、これが日本人の10大ニュースの一つとは思えないのだが、今年を振り返ると
 森友・加計問題や大相撲の話題など、どうでも良いテレビワイドショーの影響が、庶民に色濃く浸透して行って、故・大宅荘一ではないが”一億総白痴化”が、実現しつつあるのかと、可笑しな気分になった。
 
 このままいくと、我が国の相当の国民は、くだらないマスコミに汚染され、先人が築いてきた汗の結晶ともいえる世界有数の知能の塔が、ガタガタと音を立てて崩れていくのではないかと、心配になった。
 
 14歳の少年が、将棋の世界で29連勝の新記録を樹立したことは、素晴らしい快挙で、このことに異議を唱えるつも市はない。
 だが、国の一年間の出来事で、一位になるという感覚には、私はついて行けない気持ちで一杯になった。
 
 もう少しで今年もお終いだ。
来年こそは、少しは良い方向に世の中が回転していくと良いな。