「朝鮮出身の帳場人が見た 慰安婦の真実」崔吉城・著

[編集者のおすすめ] 慰安所の帳場人が残した「日記」に強制連行の記述なし・・・読み解いた学者が韓国に苦言
   『朝鮮出身の帳場人が見た 慰安婦の真実』 崔吉城・著
 
 慰安婦問題が収まらない。朝日新聞慰安婦虚偽報道を撤回し、日韓合意がなされても沈静化せず。それどころか大阪市がサンフランシスコ市との姉妹都市解消を表明し、韓国国会が慰安婦の日を制定する始末。そんな状況下で出版されたのが本書だ。
 
 韓国出身の文化人類学者である著者は、日本軍占領地で慰安所の帳場人をしていた朝鮮人、朴氏が残した日記を分析した。韓国では、日本軍による朝鮮人女性強制連行決定的資料とされているもの。著者は戦後のバイアスのかかってない日記原本にあたり、朴氏の足跡を訪ねて現地調査も行った。
 
 日記には、日本軍占領地でのバイタリティーあふれる朝鮮人の事業活動が随所に描かれて要る。慰安所の経営も彼らの事業の一つだ。朴氏は異国の地から宮城遥拝(ようはい)をし、慰安婦とともに開戦記念式に参加して皇軍の武運長久を祈る典型的な皇国臣民であった。慰安婦の強制連行に関わる記述も全くなく、「性奴隷」はおろか、「虐げられた朝鮮人」もこの日記には登場しない。
 
 著者は韓国に対して、はっきり苦言を呈している。「韓国が、セックスや貞操への倫理から相手を非難することは、韓国自身を語ることに繋がっている。…いつか本人に戻るブーメランのようなもの。ただちに中止すべきである」
 
 著者は韓国でタブーとされている米軍慰安婦について述べ、韓国メディアから容赦のないバッシングを受けたが屈せず、本書でも学者としての客観的な姿勢を貫いている。(ハート出版・1500円+税)
 
 ハート出版編集部 西山世司彦
 
 先に引用をしてしまったが、この記事の出どこは、いつもの産経ニュースである。
 
 日本の国内問題では、森友・加計問題などが今年は何カ月にもわたりメディアで報道された。そのしつこさというか、同じことの繰り返しのような内容には、おとなしい国民もも、さぞやくたびれたのではないか。反日の野党にとっても、正面からの与党攻撃への手駒不足で、メディアの後追いになっているような、お粗末な国会運営が目立った。
 
 同じように、韓国や中国も真実がどうだか分かない”慰安婦”や”南京事件”をこれでもか、これでもかとしつこく我が国への謝罪と賠償を求めて迫ってきた一年であったと思う。
 
 森友加計問題にしても、中韓の日本糾弾の攻め方にしても、大きな共通点がある。
 それは、どのようにしつこく追及しても、それが行われたという証拠を提示できない連中が、”疑わしきは罰せず”という刑法での基本姿勢を無視して攻撃してくる姿だ。
 
 なにかというと、人権侵害だとか、差別だとかうるさい連中が、森友・加計問題では声を荒げない。但し、反日の今こそ安倍政権の追い落としの時期だと、謝った判断をした者は、なんと、詐欺容疑の犯罪者、籠池夫妻の弁護に躍起である。
 
 話が国内問題へ傾きそうなので元に戻すが、上の記事での発表者は日本人ではない。韓国人の学者が、元朝鮮の帳場人として勤務していた韓国人の発言を調査して出した結論だ。
 
 韓国の国民は、ヒステリックになり、この人物も糾弾のやり玉に挙げるのだろうか。
事実に即した正論に、冷静に耳を傾け、自分たちのこれまでの言い分に問題はなかったのかなど、問いかける常識人の気持ちを持ち合わせた人が、大変少ないのが韓国という国の悲劇だと思われる。
 
 このようなことを繰り返していると、そのうち、世界中から非難を浴びても、理屈にならぬロジックで反論するのだろう。そうなると、国際ルールを無視して世界制覇に懸命な中国と変わらなくなる。
 
 日本の近隣にこんな無法国家があること事態が、我が国の不幸なのだが、あとは政府の毅然とした反論を待ちたいものだ。