民進党が分裂するわけだ

 明日からの特別国会で、民進党は誰を首班指名するのかで、いろいろな意見が出ているようだ。
 元代表の岡田氏や連訪参議院議員を代表に復帰させようとか、いいや、これまで経験のない大塚耕平氏がよいのではないかとか。
 
 希望の党と、立憲民主党、もとのままの民進党と三つに分裂した訳が、今回の衆院選で改めてはっきりと表面化した。
 
 これまで、右から左までの寄せ集めで、党内の意見がいつもまとまらないとか、いつも反対ばかりで国民を惹きつけるような対案が出せないなど、名前は変えたけど、以前の民主党とはその本質は同じままだった。
 
 2009年の鳩山政権が出来てからの3年半の悪夢で、多くの国民のトラウマはまだ治っていない。
 この反省は一度も行ったことがない(反省らしき言い訳はきいたことがあるけど)つまり、民主党政権時代の総括ができないまま、選挙に当選したい人が集まった烏合の衆と言うのが、民進党の実態ではなかったのか。
 
 その意味では、今度の三分裂は、どのような考えの人の集まりかがはっきりして、国民には分かりやすくなったのではないか。
 
 ともすると、旧社会党への先祖がえりを思わせる人々で構成されるような政党もあるが、分かりにくさを払しょくさせて、すっきり感が増したこの三分裂はひとえに前代表の前原氏の功績だ。
 
 今日はこれから、両院議員総会だとか。誰が首班指名されるのだろう。