憲法改正の気運が、高まりつつある

衆院選に一つの結果が出た後、報道や市井(しせい)の人々の中から、憲法の改正についての話題が増えていると感じる。
 今までは憲法改正が必要だと、口を開こうものなら「この平和憲法のおかげで、日本の平和は保たれてきた。あなたは何ということを言うのだ」と、感情むき出しの反論にあったものだ。
 
 まず、改正が正しいとか、正しくないという結論はさておいて、自分の国の憲法について、どうあるべきかを議論のテーブルに置くことは、とても意義あることだと思う。
 
 その上で、今まで70年の長きに渡り一度も改正されなかった。或いは改正の論議さえ起きなかった、この国の異常と言える状態が、一歩前へ進むことは非常に喜ばしいことだ。
 
 度重なる北朝鮮の暴挙。
全世界に軍事大国を目指すと、宣言した覇権国家中国。
国を挙げて反日を旗印に、ねつ造した歴史を掲げ、日本から謝罪と賠償を得ようとする韓国。
これらの国々の実情を無視して、我が国の憲法は前文で宣言している。
 
…平和を愛する諸国の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しょうと決意した。…
 
 上に述べたように、核開発やミサイル製造で国民を窮乏のどん底に落としても何とも感じていない北朝鮮
 中国は、途方もない軍事予算をつぎ込み、他所の国の領土、領海を埋め立て、南シナ海一帯に軍事基地をつくっている、また、尖閣諸島には毎日のように海警局の船が、我が国の領海に侵入。
 日韓の合意を反故にして、バスの中にも慰安婦像を乗せて、反日を煽る韓国。
これらの国々がすぐ近くに存在しているのに、”平和を愛する諸国”と明文化している我が国の憲法について、よくもまあ70年間の長きに渡りほおっておいたものだ。
 
 日本を狙う中国、竹島の奪回が怖い韓国は、今度の選挙で早くも日本は憲法改正をして、右傾化に拍車がかかると警戒している。自分たちは多額の軍事予算のもと、いざ戦となったらすぐにでも応戦できる体制を整えているにもかかわらず、日本が自国を守るための体制を整えようとすると、右傾化だと騒ぐ。
 このような国がすぐそばにあるのが現実だ。
 
 70年、手をつけなかったことでは、憲法改正は絶対に許さないと気炎を挙げてきた共産党社民党やそれの支持者の団体である日教組官公労など、一部の憲法学者、マスメディアと反日を売り物にする評論家たち。
 この日本人とも思えない言動を売り物にしている連中に、国民の多くが騙されていたことが大きな原因であると、私は思っている。
 
 ところが、最近の国際情勢の変化で、長い長い平和ボケから、国民がようやく目覚めようとしている。
 反日の連中は示し合わせたように、この緊迫する国際情勢の中でも、憲法を改正したら日本は戦争する国になる。徴兵制が復活するかもしれない。などのデマを飛ばす。
 とくに戦争をする国になるという共産党の言い分は、我が国が他所の国を攻める。よその国を侵略するというニュアンスが込められている。と、私は思う。
 
 日本は先の大戦の結果を真摯に受け止め、他国を侵略したり、攻めたりすることは、国民が許さないだろう。
 
 改正を望む連中は、平和の尊さに対する自分たちの姿勢とは全く違い、平和を望んでいないと発言をする者もいる。
 しかし、平和が大切だ、平和を長く維持したいと思うのは、人間誰しもが思う当然の感覚だ。
 
 その平和を自衛力を高め、万全の体制固めをすることで守ろうというのが、改正派の考えだ。
 改正反対の人たちの考えは、無防備こそが平和を維持するカギだと、唱えているのと同じではないか。
 このことは、外敵にいつでも侵略して構いませんよ。と、宣言することと同じだと思う。9条を廃止して、国防軍を創設する。独立国なら当然といえる国防の備えに異議を唱えるのは、我が国を狙う中国などの属国になることを、希望しているとしか思えない。
 
 安倍政権が、改正の発議に動こうとすれば、反日の野党、マスコミなどがこぞって猛反対し、ウソの宣伝を行い国民を改正反対の方向に誘導しようとするのだろう。
 平和はどうすれば守れるのか。現実を見ながら冷静に、国防の議論が高まることを願いたい。