衆院選で得たもの

 衆院選の結果が決まった。
自公合わせた与党の当選者は313を数え、公明はさておき、自民党の人々は良い方に外れた結果に、戸惑いがあったのか、大勢の幹部が「謙虚に受け止め」と謙虚と言う言葉を口々に発している。
 
 ”勝って兜の緒を締めよ”で、ここでおごり高ぶれば希望の党と何ら変わらない。このことをそれぞれが思ったのではないか。
 次に控える国会では、憲法改正へ向けた議論が活発化するのか。
 
 マスコミは、自公の勝利を苦々しく思っているのか、立憲民主党が第一野党に躍り出たことを盛んに取り上げている。
 確かに、土壇場でにわか作りの政党が起こしたブームは、日本人の判官びいきのうねりも加わり、思わぬ躍進となったことは否めない。
 ただし、野党第一党とは言っても、その数は55名だ。
昔の社会党の第一野党の数とは、大きく違う。与党に対してどの程度対抗していけるのだろうか。
 
 早くも野党再編の声も上がっている。
私は自民党が大勝して、安定政権のもとで国政が進むことを歓迎するのだが、巨大与党はともすれば国民の意思とかけ離れた方向に進む危険性も否定はできない。
 どうしても、その姿勢にブレーキをかける健全野党の存在は必要だ。
 
 現実から目をそらさず、この国の行く末を真剣に考える野党の出現ができれば、こんな素晴らしいことは無い。
 
 さて、今度の衆院選では、今までとは違った光景が伝わってきた。
昨夜の産経ニュースには、
 安倍首相の演説を妨害した「こんな人たち」を封じた聴衆の「声」「選挙妨害をやめろ」はメディアにも向けられた。
とのタイトルで、選挙妨害とそれに対するメディアの姿勢を批判した記事が掲載された。
 もう何度も、メディアの横暴、捏造、偏向などの在り方を、取り上げてきたので今回は、ほんの一部だけ引用させていただくことにする。
 
 それは記事の後半の方に載せられた次の部分である。
 
 16日、埼玉4区での日本維新の会の関係者が街頭に立ち演説したときだ。
道行く人々はほとんどその演説を聞いていなかったらしい。
 だが、その演説の一か所だけ、数人が足を止め聞き入った瞬間があった。
ほかでもない「メディア批判だ」
 弁士は「特定のメディアだけが格安の放送料で便宜を受け。一方的に偏った報道をしている」と、弁舌をふるった。
 まさに、この部分である。
 
 7月の都議選の折り、秋葉原での安倍総理の演説を妨害した連中に「こんな人たちに・・・」と応じた総理に、一方的な批判を集中させた多くのメディア。
 自分たちに都合の良いように、切り取りを行い事実と違うシーンを作り出して、偏向報道に血道を挙げる。
 今回、秋葉原での総理演説では、こうしたマスコミの偏向した態度に憤りを感じた市民が、安倍総理をガードするように「9条を守れ」などの声がすると、すかさず「選挙妨害するな」と、抗議したらしい。
 そのことも記事から伝わってきた。
 つまり、たくさんの人々が、偏向し、いつまでも「モリ・加計」「モリ・加計」と騒ぎ、日本の危機や将来の少子高齢化が、国民生活へ及ぼす影響などに目を向けようとしないメディアへの不満が爆発したのではないか。
 
 メディアは、大衆はバカだから、どこまでも騙せると考えていたら大間違いだ。
これからはそんな偏向メディアの言動や姿勢に、真剣な目を向ける国民が増加するのではないか。
 この国で一番腐敗した媒体は、一部の偏向報道を何とも思わないマスメディアであろう。
 彼らの実態に多くの国民が気づき始めたことは、今回の衆院選での一番の収穫だったと思う。